パン屋さんでは食パンを焼いていますが、
その際、アルタイト製の食パン型を使います
そしてその食パン型の扱い方は、
焼く数が多いだけに
パン教室で食パンを焼いていた時にしていた
家庭で使用する場合に比べると
メンテナンス方法、保存方法もだいぶ違ってきたりします。
今日は実際にお店でやっていることをご紹介しながら、
それらについて少し書いてみようと思います
毎日していること
うちのお店では基本食パンは毎日焼きます。
食パンが焼き上がったらまずしていることとしては、
食パンを型から外し、
温かいうちに、
油を塗るということです
型が冷えてから油を塗ると、
油がうまく伸びてくれないのと、
型にうまく油が馴染んでくれませんので、
パンが焼き上がったら食パン型に直ぐに油を塗って
保存し明日に備えています。
温かいうちに油を塗るのは、
自宅でパン教室をやっていた時と同じですね
専用刷毛を使用する
パン屋さんで食パン型に油を塗る場合は、
一般的な油刷毛ではなく、
食パン型を塗るための専用の刷毛
「ループ状油ふき」
というものを使って油を型に塗布します
パン屋さんでは一度に食パンを
10数個焼くので普通の刷毛で塗っていては、
時間がかかりすぎてしまいます
普通の刷毛↓
その点、この刷毛は面積も大きく、
食パン型に数回スライドさせるだけで、
全体に油を塗ることができるので重宝しています
ご家庭では必要ないかもしれませんが、
スピードが要求されるパン屋さんでは
必須のアイテムだと思います♬
耐久性も抜群で手放せないアイテムです^^
型に外側に付く焦げた油の汚れを定期的に落とす
自宅で食パンを焼いていた時は、
型の外側に付く汚れなど気にもなりませんでしたが、
パン屋さんでは食パンを焼く回数が違うので、
使っているうちに型の外側が油汚れが沈着し
すぐに型の表面を覆ってしまうということがあります
この汚れが溜まってくると、
オーブンに入れた時、
熱でその汚れが焦がされ
煙が発生するようになります。
そうなると厨房内に煙が充満し
目に染みます
玉ねぎを切りながらパンを作る
みたいな感じになってしまいこうなると、
涙を流しながらパンを作らないといけない
という罰ゲームのような状況になってしまいます
その状況を防ぐためにも、
食パン型は定期的に固めのブラシでこすり、
汚れが沈着するのを防いでいます。
この作業はけっこう根気のいる作業ですが、
怠ると目に染みるのでサボれません
型はローテーションして使う
うちのお店の場合、食パン型は20個ほどありますが、
一度に食パンを焼ける数は最大で15個ほどで、
5個ほど使わない型が出てきます
この時、いつも同じ型ばかりを使って
食パンを焼いてしまうと、
使わない型とよく使う型で焼きムラが出るようになっていきます。
それを防ぎ、商品の品質を一定に保つためにも、
食パン型は偏って使わないように、
ローテーションして使用するように心がけています
食パン型は使っていないと悪くなります。
乗っていないとダメになる車や、
住んでいないと傷んでしまう家と似ていますね
食パン型は、常に使用していれば
安定して美味しい食パンが焼けるので、
このローテーション作業はけっこう重要だったりします。
まとめ
家庭で食パンを焼いていた時代とは違う
パン屋さんならではの食パン型の扱い方があることは、
パン屋さんで働いてみて分かりました
もしかするとご家庭で食パンを焼かれている方にも
「何かの参考になることがあるかな?」
と思い記事にしてみました。
最後までお読み頂き有難うございました