こんにちは♡
今日はホワイトニングとは別のお話漢方について✨
歯と漢方？と思われるかもしれませんが、
私は昔から病院でよく漢方を処方しています。
実は口の中の疾患と漢方は相性が良いのです
週1回、口腔外科の外来に勤務しているのですが、
口腔外科は抜歯やオペ等の外科的な治療だけではなく
それ以外の
「舌が痛い」「味がしない」「口が乾く」等の症状で来院される患者さんも多くいます。
その中でも
『舌が痛い』という主訴の方は非常に多く、多い時は
1日4.5人の方が初診で受診されます。
カンジダ菌によるものや、口腔乾燥によるもの、
口内炎、貧血、亜鉛不足…等痛みの原因は色々とありますが、
色々な検査をしても、その原因が
何かがはっきりわからない場合も多くあります。
特に舌に異常はないけれど、
舌がピリピリと痛い症状を
『舌痛症』と言います。
外来で、診察する患者さんは
下は中学生から上は90歳までと年齢は様々ですが、
男女でみると圧倒的に女性が多い疾患です。
症状の経過は一時的なものから数年、十数年とさまざまですが、食事や仕事などに集中していると痛みは忘れているが、何もしていないとピリピリ痛いというのが特徴です。
基本的に舌痛症に著効する薬はありませんが
ストレスがなくなると自然と直る事も多くあります。
心因的な事と深い関わりがある場合もあるので抗うつ薬などを処方される事もありますが、
うがい薬や軟膏、実は患者さんの中にはきちんとお話を聞くだけで良くなる方もいます。
しかし、それでも良くならない場合
私がよく使うのは漢方です。
舌が痛いという症状が同じでも体質は人それぞれ。
患者さんの体質などに合わせて処方しています。
私が今まで診察してきた患者さんの中でも、原因がわからないから。と口腔外科を何か所も受診していた患者さんがいました。
病院では『原因はわかりません。』
でも患者さんは『痛いんです。』
この繰り返しだったようです。
なんだか切なくなります。
病気は全ての原因がわかるわけではなくて、わからない事もたくさんあります。
でも『わかりません。』で終わりとするか。
その原因となっている事が何かないか。を問診で聞き出し、何か症状が緩和される事がないかを探るか。
治すのは医者でも薬でもなく、患者さん自身の気持ちの部分が深く関わっている事もあります。
その気持ちの面にも漢方は良い効果を発揮してくれる事がよくあります😌
以前の勤務先の病院の理念
【病気を診ずして病人を診よ】
この考え方が私はとても好きなのですが、
これはまさに漢方の考え方なのですよね✨
漢方はまだまだ勉強中ですが、今後も患者さんや周りの方に得た知識を、生かしていけたら良いなと思っています
こちらは以前クリニックの勉強会で舌痛症に関する漢方アプローチのお話をした時のものです😌
最後までお読み頂きどうもありがとうございました✨
橘 かなえ
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