「桐島聡と名乗る男死亡」ですか・・・の巻 | 乾パンのブログ

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郡山から西側を見上げると雲一つ無い晴天の1日でした晴れ

 

 

新型コロナが流行しあらゆるイベント事が中止となり

仕方がなくハイキング趣味に目覚めた私ですが・・・

 

ようやく日常の生活が戻りつつあるとなると、

再び週末はスポーツ観戦やらお祭りやらの行きたいイベントで一杯。

 

逆に山に登る暇が無くなってきましたハートブレイク

週末の晴天って貴重なんですけどね。

 

アウトドアショップに行ってウキウキと山登り用具を眺めることも最近やってない汗

私のハイキング趣味もどうなりましょうかはてなマーク

 

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指名手配の張り紙で「お馴染み」だった桐島聡容疑者が今になって突如と現れ

そして入院先の病院で死亡との記事で驚きました。

 

刑事事件にはかつて時効というものがありました。

よって指名手配写真で古い写真はあり得なかったのですがその中でも

革共同の大坂正明容疑者と東アジア反日武装戦線の桐島聡容疑者の2人のみが

古い白黒写真として指名手配ビラに載り続けて奇異に感じていました。

 

確か・・・大坂正明氏の場合は裁判の関係者の誰かの精神鑑定で裁判が停止。

裁判が停止すると時効も停止になるようですね。

そのうち刑法の厳罰化を望む声が高まり殺人罪に関しては時効停止となり・・・

何年か前に大坂正明容疑者は逮捕されました。

 

一方の桐島聡氏は東アジア反日武装戦線のメンバーの幾人かが

ダッカ事件による「超法規的処置」で海外逃亡。

事件の関係者が海外にいる間は裁判停止の一種であり時効も停止されるようです。

 

 

そう言えば・・・

あさま山荘事件で死刑判決を受けた坂口弘被告も現状では刑の執行はあり得ない。

板東国男氏が同じくダッカ事件で海外逃亡したままで裁判未終決だから。

 

万が一にも板東容疑者が日本国内で逮捕される自体が生じた場合、

坂口被告も裁判での証言が必要ですからね。

 

それが分っているから板東氏は決して表に出ないし

死亡せしめたとしても公表されないように努めると思います。

 

逆に言えば裁判が終結しない限り無期懲役刑の吉野雅邦被告の仮釈放もあり得ない。

裁判が再開されたとしたら吉野被告の証言も必要ですからね。

 

 

しっかし末期の胃がんで通りで苦しんでいるところを近所の人達の助けで

病院まで救急車で移送されたとのこと。

 

もしアパートの自室で倒れたとしたら孤独死必至であり、

そうなれば内田洋と名乗る男性は身元不明者として無縁仏となり

桐島聡容疑者の行方は永遠に謎だったと思われます。

 

桐島聡容疑者のように全く身元不詳でも住み込みで雇用してくれる職場って

あるんですよねぇ

 

よく言われるのが土建業、新聞配達店、温泉旅館業等々。

アルバイト扱いの日雇いで現金払いなので足が付かない。

まさに社会の狭間で誰にも注目されずに人生を送ることも不可能ではない。

 

住民票がないので国民保険や社会保険、健康保険とか運転免許も取得不能。

携帯電話も身元確認ないと持てないし、貯金・預金も不可能。

 

普段暮らしている私たちにとっては大変に不自由に感じられますが

桐島聡容疑者にとっては「居心地」の良い生活であったと思われます。

 

 

桐島容疑者(とされる人物)が住んでいたのは如何にもな廃屋同然の木造ボロアパート。

でも住めば都ッというヤツです。

40年前はそれなりに立派だったハズだし桐島容疑者も満足して住んでいたと思いますよ。

じゃなきゃ40年間もココに住むわけないですから。

 

街並み散策していると都会でも地方都市でも住宅地の片隅には

人が実際に住んでいると思われる崩落寸前住宅が結構多い。

実際に「訳あり」で住んでいる方は思っている以上に多いと思うなぁ

 

 

思い出すのは・・・吾妻ひでお先生の「失踪日記」

 

 

人気漫画家で少年漫画誌に引っ張りだこだった吾妻先生ですが・・・

イヤになると家出して失踪する癖があった汗

 

 

2度目の家出でホームレスとなっていた吾妻先生。

アル中の上森(仮名)さんに拾われて東京ガスの孫請け工務店で配管工を始めます。

 

その会社の社長さんが良い人でアパートを世話してくれて手付金5万円くれたそう。

見ず知らずの訳あり身元不詳者にここまで親切にするンですからねぇラブラブ

 

まぁ体よく労働力を得る手段なのかもしれませんが、

このような「善意の第三者」が社会の隙間を埋めているのも確かだと感じます。

 

その後、吾妻さんはアル中の上森(仮名)さんから譲り受けた自転車が盗難車で

そのことを警官に咎められて補導ビックリマーク

 

家族から失踪届が出されていたことから身元が判明します。

しかし自宅に戻った吾妻さんは半年ほど通いで工務店さんに勤めていたそうで

きっとその生活が好きだったんだと察します。

 

 

それから水谷保孝・岸宏一共著の「革共同政治局の敗北 あるいは中核派の崩壊」

革共同中核派が新左翼のトップランナーに躍り出た10・8羽田前夜からの

党派内の様々な軋轢や内情を赤裸々に描いた暴露本。

 

 

その中の印象的なエピソード。

政治局員で古参党員であった陶山健一氏は1974年2月に革マル派の内ゲバに遭い重傷。

その後に病院から逃走した陶山氏は警察にも追われる身となり更に持病も悪化して

非公然形態となったらしい。

 

しかし党中央は陶山氏に何ら特別な支援を取らずに放置。

陶山氏は地方の旅館で住み込みの仕事を得て

専ら布団の上げ下げの仕事をしていたと。

 

東北を中心に全国の温泉・旅館を巡って、その地方地方の日本酒を飲み比べて研究し

地酒ラベルの蒐集をしていたというもの凄いお話。

(一升瓶から綺麗にラベルを剥がすテクニックもあるんでしょうねぇチョキ

 

陶山氏は中核派きっての知的イデオローグの1人だっただけに

物悲しくも人間らしいエピソードであります。

 

 

その地方地方の温泉・旅館には繁忙期と閑散期があって、

当然ながら繁忙期だけ労働力が要ると。

 

それを埋めるべく全国の温泉旅館を渡り歩く住み込み仲居や従業員が居るようです。

その方々は結構「訳あり」で本性が分らない人達も多いとのこと。

 

 

このような公然と表立って生活出来ない人々は結構多いようです。

そこには様々な事情があるんでしょうけどその中には「犯罪者」が多いのも然り。

 

またそのような環境で働く方々は行政の庇護や労働基準法の範疇外にいるわけで

一方的に搾取されて生活しているとも言えます。

 

社会って何事も杓子定規では成り立てない。

必ずグレーゾーンがあるんですねぇ

其所をどうするかは・・・難しい問題です。

 

一連のオウム真理教事件以来、

求人における身元照会が厳格化される方向になっているようです。

時代の流れとすれば当然でありますが世知辛い世の中とも言えますね。

 

 

桐島聡容疑者は東アジア反日武装戦線のメンバーだったとされる方。

東アジア反日武装戦線とは新左翼勢力の一つだけど、

他のセクトとの大きな違いは強力な中央指導部を有さず、

三つのテログループの緩やかな連合体であること。

各リーダーは互いに連絡を保ちつつもメンバー間の横の繋がりは皆無であった。

 

桐島容疑者が属したグループ「さそり」は3人組。

「幸いにも」と言うべきか、「さそり」が起こした一連のテロ活動は

1人の死者も出さずに事実上失敗に終わると。

 

リーダー格の黒川吉正は逮捕され無期懲役。

サブリーダー格の宇賀神寿一は逃亡するモノの逮捕され懲役18年の判決。

現在は出所し、現在は人権団体の職員として合法的反権力活動を継続中。

 

桐島容疑者はその立場からして宇賀神氏よりもグループ内での役割は小さく、

恐らく逮捕されても懲役は18年よりも短くなったと思われます。

 

これが捕まれば確実に死刑判決になるんだったら「勝ち逃げ」とも言えますが・・・

人生の差し引きを考えるとですね・・・21歳で警察から追われる身となって

49年間も延々と世捨て人のように隠れ住む人生ってなんだかな!?

と思ってしまいます。

 

若く元気なうちは誰しも楽しくなんとかるという希望を持って生きていけます。

でも人間には誰しも寿命があります。

徐々に体力が弱って若い頃のように動けなくなるのはツラいことですショック!

 

体調が徐々に悪くなり働けなくなる状態で

働けなくなったら野垂れ死確実ガーン

人生の終了寸前であの廃屋同然のアパートで桐島容疑者がどのように暮らしていたのか!!

 

私も人生の後半期を迎えて色々と終活について考えています。

桐島聡容疑者の人生とその終末について・・・色々と考えてしまうんです。