土曜日のうちに東京に戻りますと・・・日曜日は帝都営団千代田線赤坂駅前にあります
TBS赤坂ACTシアターまで、宝塚歌劇月組公演『雨に唄えば』を観に行きました。
11時公演。
劇場前の階段がえれぇ人集りだったんすが、どんなお祭りがあったんでぃ
赤坂ACTって玄関からエントランスからホントに手狭
幕間になるとトイレに並ぶ行列がロビーを埋め尽くして二進も三進も行かねぇ状況。
もうちょっとどうにかなんなかったんだろうか
この公演、休演者が3人も出てだったのですが、ハードなダンスが多くて納得しました。
宝ジェンヌさんはサポーターを巻いて舞台に上がるわけにゃ行かないですからね
今回の三分割された月組別箱公演ですが・・・
珠城りょう・美弥るりかが揃ったこの公演が「本隊」なんでしょうねぇ
私はミュージカル『雨に唄えば』は初見なのですが・・・面白かった
リピートしたくなりましたもん。
明るく楽しいハッピーミュージカル
無声映画からトーキーに移り変わる時代の米国映画界が舞台。
同時期の独国映画界が描かれた星組『ベルリン、我が愛』とは全く違う雰囲気ですね。
但し黒人が1人も登場しないってのが・・・昔のブロードウェイミュージカルらしいのでしょうな。
肩肘張って観るような舞台ではないので内容の詳細は述べませんが
珠城とみやるりがタッグを組んで、唄って踊って大活躍
珠城がこれほどノビノビと舞台で躍動する姿は初めて見たかもしんねぃ。
でも、みやるりやヒロイン美園さくらを思う存分「遊ばせて」自分はそれについていく感じ・・・かな
結構受動的役者なのかなぁ
1幕ラストの雨に濡れながら踊る場面が圧巻です。
みやるりは唄って踊って芝居しての八面六臂の大活躍
華奢な体躯ですが、それを感じさせない男役振りを発揮。
一番の見所は2幕の自分の演出を唄って踊って光月るう所長に説明するところ。
凄い迫力を感じる場面です。
みやるりがトップスターとして大劇場の大階段を最後に降りる姿を一目見たいです
ヒロイン役キャシーの美園さくらですが・・・ここまで実力派だったとは、仰天しました。
唄って踊って芝居して・・・このヒロイン像は納得の出来です。
珠城・みやるりを従えて中心で踊るナンバーもありましたが文句ない迫力を感じました。
押し出しが強くて芯が強くて物怖じしない表情で踊る姿が堪らないのです。
ホントに明日にでもトップ娘役でもおかしくない。
99期の首席だったんですね・・・納得です。
輝月ゆうまは女役ですが、これが美人で可愛くて・・・実質ヒロインかも
相当にアコギな女なのですが憎めないんだよなぁ
どっから声出しているんだろうか
今後も月組の重鎮として、頑張って欲しいです。
その他では・・・映画監督の蓮つかさが非常に印象に残りました。
凄い芸達者なジェンヌさんなんですね。
ちょっとしたセリフの間で観客を笑わせる技術は、大したもんだ。
このように本公演では目立たない脇役さんの活躍する姿を観られるのが、別箱公演の魅力です。
後は発音の先生の早口言葉ですね。
よどみなく喋る様には拍手拍手です
叶羽時ちゃんの「ともだちぃ~」にも笑っちゃった。
光月るうの少々情けない所長さんにも笑っちゃった。
但し専科特出の五峰亜季さんは少々勿体ない扱いだったなぁ
五峰さんは今後専科に残っても厳しい立場になって行くと思うんだけどねぇ
綺麗な女性なんだけどね。
この公演、フィナーレを見ると珠城の前はみやるりであり、
ハッキリ言えばヒロインは不在となります。
でもさくらちゃんの真ん中で芝居するヒロイン姿に私は納得してしまったのです。
次期月組トップ娘役は彼女でも何らおかしくないなってね。
兎に角、可憐さよりも力強さを感じさせるタイプ。
美穂圭子姐と白雪さちか姐と風花舞さんと足して4で割った感じかな
路線娘役はフィジカルもメンタルも強くなくてはやっていけない商売ですからね。
勿論、月組には海乃美月ちゃんもおりますが、
各々にはそれぞれの魅力があり甲乙付けがたいです。
娘役さんはみんなに幸せになって欲しいけど、そうは行かないのも十分に承知。
理不尽極まる世界なのでしょうけど、その中で頑張る全ての娘役さんを応援したいです。