3月11日以降、

『色彩』に関する感覚が、どこか違うと感じています。


以前なら選ばなかった色の洋服を買ってみたり・・・




震災の前、

南三陸町は、あなたの街と同じように

彩りにあふれた町でした。


そこには、当たり前の光景が当たり前に存在し、

それが失われるなどとは、夢にも思うことはありませんでした。


そして震災・・・


ほんの一瞬の出来事で、

人が作り上げてきた全ての色が消え失せました。


全てはモノトーンの世界。


津波の翌日は、

モノトーンの町をあざ笑うかのように、

海と空が、抜けるような青色でした。


色によるショックを、私は生まれて初めて味わいました。




「被災地に行くと、迷惑になる」


「ボランティアは難しい」


「あまりにも遠い」


色々な理由で、被災地においでになる事ができない人は多いでしょう。


もちろん、そんな理由を考える暇も無く、

すぐに被災地においで下さった方もたくさんいらっしゃいます。


良いんです、どちらでも。


実際においでになっても、ならなくても、

それはどちらでも良いのです。


ただね、

心だけ、私達にください。


被災地の私達を、忘れないで下さい。


瓦礫しかない町に、彩が戻るまで、

そして、

日本中の人々が、

普通に暮らせるようになるまで

震災は続いていると思うのです。


どうか、

どうか、

どうか、過去にしないで下さい。