遊びをせんとや生まれけむ

遊びをせんとや生まれけむ

マジシャン紙磨呂のあまりマジックと関係ない話。
目指すは心に響くファンタジー。

元考古学生の呟き。

ふと思い出して、三角縁神獣鏡の現在をネットで調べている。

三角縁神獣鏡、教科書にも出てくる日本だけの鏡と言われている。

具体的には「三角の縁」を持つ上で、その内容には中国の神仙や霊獣が共に描かれているので、「神」仙と霊「獣」が描かれている鏡として、【三角縁神獣】鏡と呼ばれている。

デザインは多少のバリエーションがあるけれど、三角の縁で神仙と神獣が描かれている鏡は中国では見つかってないと言うのが、多分現在の定説。


僕が習っていた先生は、中国の神話を元にしつつ同じような鏡が中国で見つかってないのであれば、それは中国の影響を受けながら、その当時の日本の独自の神話や信仰がそこに描かれているのではないかと言う人だった。

「私はそれを知りたいだから研究している。」と。

教科書でたった一文でしか無い様な内容。

でも。。。


先生自身も当時の解釈の復元は無理だろうと言っていたが、現在それは当時の神話を想像する上で唯一の鍵なんだと思うと、僕の心が揺さぶられたのを覚えている。

考古学は地味だけど、地味な作業が多いけれど、それは想像があってこその地味さだと思う。

想像して、それがより正解に近いとしたら。


てか、めっちゃファンタジーだと思いませんか。