甘い甘いりんご飴

新しい昨日、TSUTAYAにて数枚CDを借りた。
くるり「僕の住んでいた街」
Wayne Shorter "Native Dancer"
The Doobie Brothers "Minute by Minute"

くるりは大好きなアーティストなのにここ1年程さぼりすぎて
正直な話、先に出た新アルバムも今日借りたこのアルバムも抑えてない訳で。
2枚組の本作はシングルなどのB面扱いの曲を集めた2枚組。
本人らのライナーノーツもついてなかなか読み甲斐あり。
その反面B面集みたいなのは作ってほしくないなぁと思ってみたり。
この2枚の中にも好きな曲はたくさんある。
たとえば「りんご飴」。
この曲、よく夏に聴いたものだった。
今となっては過ぎ去った夏に対する憧憬。
夏の夕方に思い出す暑い午後の記憶。
夕に吹くやわらかくも午後を思い出させるその風は
塀の向こうの風鈴を鳴らし線香の煙をふわりと揺らす。
眩しい出店のりんご飴を買って夏祭りの喧騒から逃れれば
いつもより常夜灯はちりちり弱い光の粒を降らしているようで
甘くも酸っぱいりんご飴。
青い春のことなど思い出すのです。





月は満ちては引くもので、今宵の月は外縁の欠片がどこかへ行ってしまっているみたい。
それでも月は目を細めるほどに眩しく
街の東に低く広がる山々と薄く千切れてはたなびく雲を照らす。
僕らが知らないうちにその月は西に傾げながらも月影を落とし続ける未明です。