「偶数月の第2週の金曜日」は沢登秀信さんのライブ。
鶯谷駅 東口改札から1分で着く What's Upで決まって開催されている。
会社帰りに途中下車すれば行けると、好条件。
今回も行ってまいりました。
対バンは久しぶりにCARLさんです。

お店に着くとCARLさんのリハ前。
お店の方が「ライブがあってリハ前なんですが...」と話されましたが、中にCARLさんがいるのを確認して「大丈夫だと思います」と話して入店(笑)

なのでCARLさんに挨拶&お話。
リハもくつろぎながら観ながら食事を頼んで、8時になり、ライブのスタートです。


まずはCARLさんから。
笛の音が響き、自称「妖怪シリーズ」からと、「ろくろっ首」から。
自問自答して彷徨う心情を歌い、一気にCARLさんの世界に誘う。
次に、相手への慈しみを歌う「赤い花」や自身の葛藤を描いた「のっぺらぼう」。
心の葛藤、揺れ動く様の表現には強烈な個性。
「いろんなことがありますが、私は希望を持って生きて行きますよ」と歌い放つ。
女性の心情を歌った「やさしい時」は、女性よりも女性的。
そう、CARLさんは踊り子さんでもあるんだな。
日本で唯一のニューハーフのストリッパー。
考えてみたら凄い方であります。
「工事終了しちゃうとニューハーフではないようで...」とか。
なかなか聞けない話も満載。
最後に私の好きな「nine」を披露して終了。

CARLさんの歌。
心象風景のタッチが魅力的なんだ。
そして立ちはだかるものはあるが、進んだ先には必ず「希望」がある。
そういった歌を歌ってくれるCARLさん。
久しぶりに聴けて満足!


さて、しばし休憩を挟んで、沢登秀信さん(以下、ヒデさん)のステージ。

ヒデさんは季節感のある歌が多い。
その季節にしか歌わなかったりします。
まず、1stアルバムに収録されていた「犬」から。
1997年発売だ。私が知り合った当初はよく最初に歌っていた歌。
当時のパチパチと火花が散るような雰囲気とはまた違った感じの仕上がりに、時の経つ早さを感じた。
続けざまに「のやき」と続く。
澄んだ空を浮かばせるハープの音。
ギターのストロークが軽やかに奏でられる。
そして「結婚生活」。
懐かしい。

本人も十数年振りに歌ったというから懐かしい訳だ。
でも口ずさんでいる自分がいるからなぁ...
...と感慨深げに聴かせていると、それだけでなく、一歩、いや半歩ずつでも前に進んできた礎を感じさせてくれる。
ここWhat's Upで必ず演奏する「東京パラノイア」、最近の曲「石垣積みのおじいちゃん」といろんな時代に紡がれたオリジナル曲が網羅されていた。
そして、お客さんの好きな曲、「You Are My Sunshine」や、「朝日の当たる家」、「伊達男」等、カバーも。
初めてライブを観たお客さんに「一回のライブじゃ自分の世界が伝えきれない」と話すぐらい。
最後に「旅の終わり」を披露。
アンコールでは、定番「やまなしへ帰れし」を歌い上げ、この日のライブは終了した。


ヒデさん。
20年以上、彼のステージを観ている。
なのに、いつも新しい発見がある。
歌い方、ギターの弾き方。
この日は集大成のように随所に目を見張るものが感じられて、カメラを向けるのも数曲でステージ上のヒデさんの姿に魅入っていた。
ステージの見つめる人にどう伝えていくか、をさらりとやっている。
私はその様に時には目をつぶり、放たれる音を感じたくなったり。
カバーは歌い手としての表現として個性が際立つ。
ライブ終了後、久しぶりに音楽のことを話した。
すると、「何度となく、練習してステージに上がることしかないんだよね」と。
あとは秘密。
これが身につきゃ気持ちよいだろうなぁってことなんだけれどね。
これはいつになったら身につくとか考えられてできるものではないんだ。
発信し続けてきた人の言葉は重いね。

また足を運びます(_●_)


■関連リンク
沢登秀信さんのHP
CARLのBlog
鶯谷 What's UpのHP

■CARL(Vo, G)
KAMINの事情
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・サービス心旺盛なんだな。
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・こんな風にね。
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■沢登秀信(Vo, G)
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■セットリスト

◇CARL
1.ろくろっ首
2.赤い花
3.メッセンジャー
4.のっぺらぼう
5.ぬりかべ
6.遠隔操作サル
7.純真無垢
8.7番目の灯り
9.通販江戸幕府
10.やさしい時
11.nine

◇沢登秀信
1.犬
2.のやき
3.結婚生活
4.Carlのテーマ
5.Cotton Fields
6.You Are My Sunshine
7.石垣積みのおじいちゃん
8.東京パラノイア
9.ふた
10.伊達男
11.カサブランカ
12.オルガン弾きのマイウェイ
13.The House Of The Rising Sun ~ Hotel California
14.月のかけら
15.旅の終わりに

アンコール
・やまなしへ帰れし

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