暑い夏がやっと落ち着いてきたと思ったら、今度は雨続き。
そんな中、心地よい晴れ間となったこの日、会社帰りにライブ。
場所は原宿 ラドンナ。
LILIESのライブです。

お店に着くと、扉の前で知り合いのお客さんが集まっている。
ん?リハが伸びている?
店内に入ると席が分かれてしまうので、少しの間歓談していたところでした。
みんなでお店に入り、食事を済ませて、さぁライブです。


ステージ上にメンバーが出場すると、衣装も楽器も黒。
1stステージの始まりです。
アップテンポな演奏が始まると、客席からは手拍子。
LILIESのお二人がステージに。
これまた黒。
ただでもスタイルが良いのにコルセットの衣装。
ファンからどよめきが(笑)
キャッチーなサウンドに乙女心をのせたオリジナル曲、「ダメージ・ハート」。
振り付けも仕上がり、魅せるステージが始まった。
立て続けに「ザ・リリーズ」時代の曲、「メモリアル・ゾーン」を披露。
日山さんのリズムにタンゴのリズムに川村さんのアコーディオンの音色が絡む。
ご挨拶の後、オリジナルの「未来へのプロローグ」。
「自分の道を探して歩き出せ」ってメッセージを綴った曲。
すこしテンポを落としてじっくり聴かせるように再考してました。
続けてカバー、「時をかける少女」。
そして、ヴァイオリンの鈴木睦美さんを迎えて、ピアノの川村さんとともに、「ニュー・シネマ・パラダイス」にオリジナルの歌詞を載せて、「この愛」として披露。
川村さんと鈴木さんの気持ち込めた歌声に寄り添っていて、心地良さが伝わる。
終了後、川村さんと鈴木さんが演奏し続けている間、衣装替え。
演奏は「Moon River」へと続く。
もう聴き入っちゃっていてました。
そして再び他のメンバーと共にLILIESのお二人が衣装替えをしてステージへ。
オリジナル曲「In My True Story」、「風のオルガン」を披露。
そよ風がさらりと通り過ぎるような涼やかさが残る。
ここから「ザ・リリーズ」時代の曲、「恋のつぼみ君」、「ゆびきり」、「恋人通り」を披露。
お客さんの手拍子、声援を浴びる。
声援といっても、LILIESのライブの声援は一味違います。
当時のアイドルの声援隊が現役で盛り上げてくれます。
それに周りのお客さんも気を良くして一緒に声援、力強い手拍子で応戦。
1stステージ最後に「好きよキャプテン」を歌って終了。

お客さんはしばし飲食、そしてテーブルが離れている知り合いと談笑しながら時を過ごす。


さて2ndステージでは、まずLILIESのお二人、ギターの本庄さん、ピアノの川村さんと共にステージに現れる。
静かにピアノとギターの演奏が奏でられ、オリジナル曲「森へ」を披露。
LILIESのお二人が幼少の頃から育まれた環境、森、自然への想いを綴った曲。
さて、2ndステージでは1stステージでちょっとおとなしかったMCが一転、弾けたように会話が弾む。
他のメンバーがステージへ上がり、ここでファンからのリクエストに応えて、「ザ・リリーズ」時代の曲、「湖秋」、「お風呂上がり」、「高所恐怖症」を披露。
アルバム収録曲をリクエストするあたりが心憎い。
次にカバー曲特集。
アグネス・チャンの「白い靴下はもう似合わない」、太田裕美の「9月の雨」、ザ・ピーナッツの「さよならは突然に」をお二人のコーラスで紡ぐ。
ここで再度ヴァイオリンの鈴木睦美さんを招きいれ、ピアノの川村さんとドビュッシーの「小舟にて」を父へ捧げたオリジナルの歌詞で披露。
そして本庄さんを加えて、「ディジー」を披露。
ヴァイオリンの鈴木さんはリハでも演奏していないで、いきなりステージで演奏。
演奏が終わると歓声に盛大な拍手。
何度かLILIESのライブで聴いていたお客さんからも、大好評を得ていました。
ここで、サポートメンバーで後半に臨む。
華やかで甘酸っぱい香りのするオリジナル曲、「真夜中は恋人~ジン・トニック~」。
手拍子と共にLILIESのオリジナル曲に声援隊の声がこだましてます。
そして、アイドル当時の「ちょっと香港タウン」。
バンドのメンバーがお客さんを囃し立て、ギターの本庄さんはステップ踏みながら演奏しちゃってます(笑)
当時からのファンはサビを一緒になって歌う。
そして最後にしっとりとしたカバー曲、「I Won't Last A Day Without You」を披露。
客席からアンコールが起こると、もっともっととメンバーがステージ上で手を上げて煽る(笑)
定番「好きよキャプテン」を歌い上げて、この日のライブは終了。


どれだけの曲調をステージで繰り広げられただろう...
曲構成の彩りだけでもオリジナル曲、アイドル時代の曲、邦楽・洋楽のカバー、そしてクラシック、映画音楽を自身の歌詞と共に綴られて披露する、と華やかであります。
お二人は双子でありますので、そのハーモニーは折り紙付き。
しかし二人の歌唱法、特徴がそれぞれにあって、これがまた魅力。
アイドル時代の曲はファンからのリクエストに応えていて、当時も歌うことがなかったであろう曲をステージで歌い上げるサービスには当時からのファンにはたまらないものである。
あっ、あとLILIESのお二人の衣装も毎回楽しみ(^^ゞ

サポートのミュージシャンについても少し。
本庄寛国さんのカッティングが冴えたギター。
70年代のアイドル時代の曲のギターの独特な香りを放ってくれました。
エレキ、アコースティック、ガットと曲に合わせて弾きこなす。
日山正明さんのドラムは安定感ありますね。
さらりと叩いてしまっているのですが、抑えが効いていて、要所で心憎いリズムを放っていて、何度も唸ってしまった(笑)
ベースの広瀬学さんはポップスの曲の肝を知っている方で、「止め。流し。」にのせられてしまった。
ピアノ、キーボードの川村健さんは、彩り華やかに演出。
クラシカルにもジャジーにも。
そしてポップスの曲をシンセのフレーズを駆使して彩り鮮やかに演奏してくれる。
ゲストで出演したヴァイオリンの鈴木睦美さん。
いやぁ、やられました。
力強さがあるヴァイオリンの音色に客席は釘付けでした。

ライブごとにいろいろなチャレンジを繰り返すLILIESのステージ。
オリジナル曲も再考されていたり、アイドル当時の曲も当時からファンで聴き続けたファンとしてはアルバムのイメージがより鮮明になっていたりと、一層バンドらしいチャレンジが見て取れるライブでした。

毎回飽くなき探究心が感じられるのも、何度観ていても楽しい。

これだからライブに足を運ぶのが、止められない('-^*)/


■関連リンク
LILIESのBlog
本庄寛国さんのHP
川村健さんのHP
広瀬学さんのHP

鈴木睦美のBlog
原宿 ラドンナのHP

■LILIES
つばめ奈緒美(Vo)
つばめ真由美(Vo)
サポート(LSB):日山正明(Dr)、広瀬学(B)、本庄寛国(G)、川村健(P, Key) 
ゲスト:鈴木睦美(Vln)

■セットリスト


◇1st Stage
LILIES+LSB
1.ダメージ・ハート(LILIES)
2.メモリアル・ゾーン(ザ・リリーズ)
3.未来へのプロローグ(LILIES)
4.時をかける少女(松任谷由美)
LILIES+川村健+鈴木睦美
6.この愛(原曲:ニュー・シネマ・パラダイス、Ennio Morricone、歌詞:LILIES)
7.~Moon River
LILIES+LSB
8.In My True Story(LILIES)
9.風のオルガン(LILIES)
10.恋のつぼみ君(ザ・リリーズ)
11.ゆびきり(ザ・リリーズ)
12.恋人通り(ザ・リリーズ)
13.好きよキャプテン(ザ・リリーズ)

◇2nd Stage
LILIES+本庄寛国+川村健
1.森へ(LILIES)
LILIES+LSB
2.湖秋(ザ・リリーズ)
3.お風呂上がり(ザ・リリーズ)
4.高所恐怖症(ザ・リリーズ)
5.白い靴下はもう似合わない(アグネス・チャン)
6.9月の雨(太田裕美)
7.さよならは突然に(ザ・ピーナッツ)
LILIES+川村健+鈴木睦美
8.小舟にて~父に捧ぐ~(ドビュッシー、歌詞:LILIES)
LILIES+本庄寛国+川村健+鈴木睦美
9.ディジー
LILIES+LSB
10.真夜中は恋人~ジン・トニック~
11.ちょっと香港タウン(ザ・リリーズ)
12.I Won't Last A Day Without You (Paul Williams)

アンコール
・好きよキャプテン(ザ・リリーズ)


◇ライブの光景は、こちらから。
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