元STBのメンバーの2人の「冷たくしないで」。

20年以上の付き合いね。

メールで連絡があって、即スケジュール入れ。

ということで行ってきました。


場所は池袋 Polka Dots。

初めてのお店です。

店内にはボブ・ディランで埋め尽くされていました。


会場に入って、お二人にご挨拶。

互いの近況を話す。


するとぞくぞくお客さんが集まってきて、始まる頃には席が埋め尽くされていた。

久々のライブにみんな楽しみに来たんだね。


さぁ、ライブのスタートである。

STB時代の曲、「冷たくしないで」になってから書き上げた曲を中心に披露。

ポップス、ソウル、そして歌謡曲に傾倒する彼らならではの曲、歌、ハーモニー、20年以上聴き続けてきたが、二人の曲は独自の世界観がある。

いろんな人のライブに足を運んだけれど、唯一の世界観なんだ。

奥深い歌詞、メロディー、コーラスに虜にされる。

前回ライブに行った時以来、聴いていなかったけれど、自然と歌えるんだよね。

一緒に口ずさんでいた。

アンコールも2回、2曲披露して暖かい「冷たくしないで」フリークの見守る中、ライブ終了。



ライブ終了後、お二人とお話。

20年も聴き続けた仲だから、辛口のコメントをした。

本人達に伝えた言葉と違った視点で書きます。

本人達もそれを望んでいるからね。

お二人が私の演奏を観ることがあったら、これ以上の指摘をされることを覚悟して書きます(_●_)


指摘した点は一つ。

「リズム・マシンは入れないほうが良い」ってこと。

2人はSTB時代のバンドサウンドを追いかけているんだ。

ライブが始まる前、「二人のサウンドに仕上げてきた」って話していた。

ここで、そもそもリズム・マシンを使っていることが間違いだってわかるんだ。

リズム・マシンをバンドのメンバーとして考えていないのね。

だからリズムが合わない→あわせようとする→演奏にも歌にもコーラスにも集中できない。

そして、客席にもそれが伝わる。

ソウルなカバーなんてノリが出てこなかったし。

リズムに合わせるあまり、気持ちを抑制してしまって「ソウル」が感じられなかった。

あれでノレるのは、よっぽどのフリークか、二人の演奏を聴いているわけではなく、曲を回想して頭の中で鳴らして楽しんでいる人だよ。


リズム・マシンなしで歌った歌は、あっているんだ。

二人ともボーカリストなんだ。

そしてバンドで培われた間合いがそこにはある。

バンドのリズムってジャストじゃないんだよね。

息継ぎの後のリズムの打ち出し方は、リズム・マシンに合わせろって言ってはいけません。

リズム・マシンに合わせられるのかな?

そして、音色に関しても、リズムがもたつく音色だったし。

あれでは、演奏に集中するのが難しいのは当たり前です。


いっそカラオケのほうが良かったりする。

(カラオケで魅了できればの話ですが...)


私はライブでリズム・マシンを使うのは、「アリ」だと思っています。

そこで魅了してくれれば良いし、実際リズム・マシンを利用して魅了していた方もいます。

シンセ好きで多重録音だって経験してます。

テクノだって聴きますし。

利用して魅了した方はリズム・マシンをバンドのメンバーとして使っていますよ。


シンガーソングライターとしての二人は際立った存在なのである。

この気持ちは20年以上揺るがない。

二人で演奏するなら、二人の編成でサウンドを追及して欲しいよ。

足りないのなら、ギターでもパーカッションでもゲスト・メンバーを入れたり。

お客さんの手拍子で守り立ててもらうなんて形でも良いし。


今回、アンコールで手拍子が起きたけれど、お客さんも戸惑っていたよ。

途中で手拍子を止めちゃっている人もいたり。

だって難しいもん。


ということで、二人の良さを知っているだけに歯がゆさが残るライブでした。


次回、この編成で行なうなら、リズム・マシンをメンバーとして私を唸らせて欲しいね。



P.S.STBの旧友H氏も来ていた。

  「ゲストででも」って思っちゃうよね。


■関連リンク

池袋 Polka DotsのHP



■「冷たくしないで」

高森理之(Vo, Cho, P, G)、服部壮雄(Vo, Cho, B)、リズム・マシン
KAMINの事情

KAMINの事情

KAMINの事情

KAMINの事情

ペタしてね