「まさか引率者が…」
17日午前9時過ぎ頃、
滋賀県長浜市の幼稚園児を刺殺したとして逮捕されたのは、
同じ幼稚園に子どもを通わせる母親(34)だった。
容疑者はこの日の朝、自分の娘と2人の園児の3人を軽乗用車に乗せ、
幼稚園へ送っていく途中だったという。
この幼稚園では、
年中、年長組の2~3人の園児に対し保護者1人が当番でつく「グループ登園」をしていたという。
容疑者は夫と娘の3人家族。
死亡した2人の園児の近所に住んでいた。
3軒が半径75メートルの範囲内に入る。
「子どもの安全は、いったいだれに託せばいいのか。」
幼児や小学生らが狙われる事件が相次ぎ、各地で子どもを守る取り組みが続く。
そのさなかの惨事に驚きと悲しみが広がった。
4歳の子を通園させている母親(25)は「ニュースで事件を知った。とにかく怖い。子どもを連れて外を歩くのも恐ろしい」と語った。
近くに住む農業の女性(67)は「亡くなられた子どもの両親の気持ちを思うと言葉にならない。親同士で信頼していたでしょうに……」。と話したと言う。
容疑者の母親は中国出身で、日本語での会話に少し不自由があった、とみられている。
一昨年春ごろに引っ越してきて、1年ほど前、「幼稚園のお母さんたちとなじめない」と漏らしていたという。
近所の人は、容疑者について「ちょっと離れたところにいて、あまり親同士の会話に参加している様子もなかった」と語った。
近所の別の女性は「母親同士で子どもの送り迎えなどを助け合っているのに、これでは何を信じればいいのか分からなくなる」と絶句した。
相次ぐ子どもが巻き込まれる犯罪で、全国的にさまざまな取り組みがされている。
そして、色々な【ハード面】【ソフト面】が試行されている。
保護者や警備員によるパトロールや、監視カメラ。通学・帰宅時の送り迎え。
いざという時の防犯グッズや携帯電話を子どもに持たせる。などなど。
しかし、一足飛びに問題解決、または対策として充分ということにはならない気がしている。
なにか足りない気がしてならない。
キーワードは『人』のように感じる。
確かに、こうした事件が起きるたび『怖い』と誰しも思う。でも、怖いから『子どもを外へ出さない。人と近づかないようにする。隔離してれば安心。』と言うのでは、本当の子どもにとっての『安全・安心』にはつながらない気がする。
まずは自分の家族、そしてお友達。
それから隣近所さらにはそのお隣、というふうに
『ほっとできる場所』にしていく環境づくり、地域づくり、
本当の意味での『コミュニティ作り』が必要なのだと思う。
みなさんは、
近所で挨拶を交わす人って、何軒先の家の人まででしょうか?
もちろん面識のある人と出会えば挨拶するでしょうが、
でも話したことがないけど近くに住んでる人。
そんな家の人にこちらから声をかけるという行為に躊躇を感じることはないでしょうか?
でも、思い切って「おはようございます」と声をかけると、相手もちょっと驚くけど、「おはようございます」と返してくれる。
そんなことがあるだけで、心がウキウキしたり、なんかうれしくなれる。
私も、声かけそびれることがよくある。
「あー」と、ちょっと反省してしまう。
「今度こそは…」と思う。
昨日、小学校の帰り時間に安全のために通学路に立っていたお母さんに『ご苦労様です』と声をかけた。やはり、予想外のことだったのだろう、ちょっと驚いていたがすぐに笑顔で会釈してくれた。
いま、こんな些細だけれど『当たり前のこと』の積み重ねが、日常の中で大切なのだと思う。
特に子どもたちは勿論、子育てをしているお母さんたち自身も
『一人にさせない』
『一人にならない』
『一人で悩まない』
…ことが重要な気がする。
もちろんそれだけですべて解決するはずはないだろう。
でも、そこから始まるものがある、そう信じたい。
【地域ぐるみで、みんなで子育て】が合言葉になるような『地域』を
みんなの手で作っていこうじゃありませんか(^^♪