夜中、夢を見ていて、ハッと 目が覚める。
年を取って来ると、夢を 見なくなるのか? 見ても 忘れてしまうのか?
特に、良い夢は 見なくなって しまった。
走って逃げたいのに、足が重くて 全然前に 進めなくて、苦しい夢ばかり・・・・。
でも、昨夜の夢は、思い出せないけど、そんなに悪い夢では なかったと思う・・・・・・。
しかし、目が覚めて、頭に浮かんで来るのは、たまりに たまった 仕事の事ばかり・・・・。
「あ、あれは、明日の午前中にせんとな・・・・。あれは、午後一には 済まさないと・・・・・。」
「いかん、こんな事を ぐだぐだ 考えてないで、早く寝らんと、明日は 山ほど 仕事をせんといかん!」
と、思って、楽しい事を 考えようと 意識するのだが、次の瞬間には、仕事の事を 考えている 自分がいる・・・・。
①楽しい事を意識して想像、②自然に 明日の仕事の段取りを考える、③意識して 楽しい事を考える、④また、仕事を・・・・・、
と、次の瞬間、気にはなっていたが、優先順位が低いからと、
延ばしに延ばしていた仕事が、最悪な方向に向かう シミュレーションを 自然に していて、
ハッとして、覚醒し、心臓が高鳴り、頭皮から 汗が噴出した。
アドレナリンが体を駆け巡った感触がして、「落ち着け、落ち着け、そんな最悪な事には ならん」と、
自分を慰めるが、なかなか、心臓の鼓動は収まらない・・・・・・。
疲れ果てて、ウトウトし始めると、小学校から、ニワトリの鳴く声が聞こえ、弁当を毎日作ってくれる嫁さんが、
「ううっ~」と、うなりつつ 起きる仕草が聞こえて来る・・・・・・。
ああ、短い夜が終わって、長い昼間がやって来る・・・・・。