雨の上がった空 僕たちは虹が架かるのを待っていた

だけどもし虹がかかり君がそれをくぐり抜けたら僕はまたおいてけぼりになる様な気がした


心の「弱さ」

何故その手を取って走り抜ける事が出来ないのだろう

君が今以上に輝く事を僕は恐れていた。

だけど今は

追憶に絆された日々が遠くに感じていく

あの日がまるで他人事の様に思えていく感覚

羽虫の様に飛び交う嘘とわずかな本当だけが支えの街に虹が架かる

足取りはゆるやかだけど、確かだった。

駆け抜ける季節

僕はまだ生きている

君もまだ生きている

それ以上の答えは、駆け抜けた後に探せばいい。

新しい命が千年続きますように

その病が嘘の様に消えますように

限りなく大袈裟に願う。

歩みが遅く、その虹が消えてしまったら

道端に目を向け花や虫の声を聞こう

上を向いても、下を向いても

美しいものはきっと無造作に溢れていると

好きな景色の中に

溶けていたい