4月19日、ヴェルスパ大分(以下、ヴェルスパ)は市営陸上競技場で、レノファ山口FC(以下、レノファ)を迎えてJFLファースとステージ第6節を闘った。
レノファは2010年に茨城で行われた地域決勝で同じグループとなり、サポーターの印象が強く残ったチームだ。チャントのクオリティーの高さはさることながら、初戦で3-0と完敗したチームに、最後まで静まることなく声援を送る姿は、深い愛を感じるものであった。
レノファサポーター、口ずさみたくなるチャントは健在
また、昨年までヴェルスパに所属していた島屋とHOYO時代に所属していた享が居ることも楽しみの一つであった。
ヴェルスパ大分スタメン
GK
姫野 昂志
DF
田中 淳也
日野 竜一
福元 考佑
黒木 恭平
MF
西口 桂佑
原 一生
福満 隆貴
濱中 祐輔
FW
中村 真人
鍔田 有馬
レノファ山口FCスタメン
GK
一森 純
DF
三浦 旭人
池永 航
小池 龍太
吉弘 充志
MF
鳥養 祐矢
岩渕 良太
張 庭源(ジャン・ジョンウォン)
島屋 八徳
FW
岸田 和人
平林 輝良寛
【前半戦】
開始2分、ヴェルスパはロングボールに中村がヘッドで合わせ、キーパーが弾いたボールを鍔田が押し込み先制。ここまでチャンスに絡みながらも、得点できずにいた鍔田が待望のゴールを挙げた。
チームメイトから祝福を受ける鍔田
幸先よくゴールを決めたヴェルスパだったが、その後は相手ゴールに近づくも、フィニッシュまで行けず、それ以降に前半のシュートはなく、追加点を取れないまま前半終了。
前半も終盤になるにつれて、レノファがボールを持つ時間が長くなり、リズムを掴んできたので、ヴェルスパとしては後半の早い時間に追加点が欲しい所である。
【後半戦】
53分、レノファがハーフウェーライン付近から右に展開し、ドリブルで切り込み、淳也がディフェンスに行くも躱され、姫野が飛び出して足でセーブし難を逃れる。
58分、ヴェルスパはも原のシュートで決定的なチャンスを作るが追加点ならず。
ペースを握りつつあるレノファは、61分に佐藤 享を投入し、ヴェルスパゴールに迫る。一方のヴェルスパも76分に鍔田に代えて雄大を投入し追加点を狙う。
残り時間が10分となり、守りに意識が入りかけたヴェルスパの隙をレノファは見逃さず、島屋に同点弾を決められる。
引き分けの雰囲気が漂い始めた89分、ヴェルスパにPKが与えられ、これを雄大が決めて勝ち越しに成功。これが決勝点となり、辛くもヴェルスパが連勝を飾った。
失点を許した責任からか、PKの際にずっと俯いていた。私が見る限り、珍しく若さを感じる場面であった。
試合後の濱中(右)と福元(左)
苦しい試合となったが、ホームでの連勝となり、相手ゴールも昨年まで共に闘った島屋のゴールと贅沢な試合であった。また島屋と享がレノファサポーターから愛されている様子が見れたことも嬉しい試合となった。