♪えんえんと えんえんと 延々と行くのさ

えんえんと えんえんと 延々と行くのさ

永遠の 永遠の 永遠のながめか

永遠の 永遠の 永遠のながめか♪

 

ボクの仕事は本の編集。

今はローカルの情報誌をつくっています。

 

ボクは少年のころから「本」をつくるのが好きでした。

イラストを描くのが得意で

小学生のときには、オリジナルのマンガをせっせと描いては

冊子にして学校に持っていっていました。

連載もの、短編、四コマ

いろいろなジャンルのものをまとめて

雑誌みたいなものをひとりで作っていました。

 

自分でいうのもおこがましいですが、

小学生のわりにはなかなかの画力だったので

(肝心のストーリーは当時人気のマンガのパクリが大半でしたが)

友達の反応はすこぶる高く、

「次見せてー!」なんて

ボクがつくった冊子をクラスメイトが取り合いしながら、

次から次へと回されていくのを見ていると

ものすごく気分がよかったのを覚えています。

 

ちなみに、そのころの夢は漫画家でした。

ま、自分の才能のなさに気づき、すぐあきらめましたが。

 

ボクが本の編集という仕事に就いた

ルーツはそこにあると思います。

 

自分が企画した記事や

取材した人やモノ、場所の素晴らしさ・美しさを

ひとりでも多くの読者に届け、感動してもらいたい。

また、取材に協力してくれた人にも

誌面となって世の中に出る特別感と

最高の満足感を感じてもらいたい―。

 

そう思い続けて、これまで約15年、

本づくりの仕事をしてきました。

ま、編集者なら当たり前の心得ですけどね。

 

現在はネットやSNSの普及で

雑誌・書籍といった紙媒体がどんどん衰退しています。

メジャーな全国雑誌の休刊(いわゆる廃刊)の

ニュースを目にするたび、

寂しさと切なさを感じずにいられません。

 

時代の流れとともに、

消えていくものがあるのは世の常。

それはどうしようもないことなんだけど。

 

ボクは、いくら電子化が進んでいこうとも、

やっぱり雑誌・書籍といった紙媒体は

ずっと残ってほしいと思っています。

そして、この先もずっと、

本をつくる仕事を続けていけたら幸せだなあと。

 

たしかに電子書籍は便利。

でも、紙にしかない不変の魅力もあると思うのです。

 

・ストーリー性のあるレイアウト
・紙の触感
・ページをめくるリズム・楽しさ
・所有することで喚起される気分・満足感

 

紙ならではの魅力・特性は守り続けるとともに、

時代にマッチした雑誌・書籍を生み出していきたいです。

 

実は、今の会社でもネットやSNSの波にのまれ

全社的に紙媒体を取りやめる方向へと急速に向かっています。

 

どうしようかなぁ。。。

次の場所へと動きたい衝動にかられている今日このごろ。

地方なので、出版の仕事はなかなかなく、

簡単にありつけないのが現状ですが。。。

 

時代おくれといわれようが、

紙媒体を作り続けたい。

編集の仕事を求めて、

渡り鳥のように、えんえんと飛んでいきたいのです。

 

無謀かもしれませんが、無駄なあがきかもしれませんが、

ちょっと動いてみようと思ってます。