本日午後510分 三角公園にて


第39回釜ヶ崎夏祭り


なかまのみなさん!

連日の酷暑、雨が降れば大雨、という厳しい天候の中、現場仕事、アルミ缶、段ボール、仕事探しと、様々な仕事に励んでいることと思います。今年も早八ヶ月目を迎え、お盆になりました。

今日の午後からステージが始まり、五時からは前夜祭が始まります。

故郷に錦を飾ることもできなくなり、ここ釜ヶ崎を第二の故郷と決めた仲間たちで、今年も、自分たちの祭りを作り、現場で酷使される憂さ(うさ)、厳しい失業・野宿生活の憂さ、生活の中で生きがいを見いだせない憂さ、日頃の全ての憂さ晴らしをしましょう。

現金がなくても、無料企画が盛りだくさん。アルミ缶を集めてアルコールや食べ物にすることもできる。

相撲大会、綱引き、スイカ割り、ステージの演奏や、歌を楽しみ、自らステージに上がってのど自慢。毎日の締めは盆踊り。

今年も、釜ヶ崎労働者自身が創る、釜ヶ崎の祭りを、おおいに楽しみましょう。

労働者の団結を固めよう

元祖貧困ビジネスのヤカラ集団-釜合労は、特掃の賃金問題で、労基署にも相手にされなかったことに腹を立て、国家権力の一機関=裁判所に泣きついた。いつも裁判所に対し、不当判決だとか、不公正だとか言っていながら、国家権力-裁判所に判断をお願いするのは、七九年の全港湾に対する「百円強制カンパ訴訟」の時から一歩も進歩していない証しであり、パフォーマンスだけのエセ「反権力」の真の姿だ。

この裁判は、釜ヶ崎労働者が反失業闘争で勝ち取った、「保険料の労働者負担分を行政に肩代わりして払わせる」という成果を、「支払わないほうが得をするから、まじめに裁判で争いもしないだろう大阪市、大阪府を被告として訴える」という茶番劇の裁判だ。

特掃労働者のためでなく、ヤカラたちが勝つ(行政も喜ぶ)ことだけを目的にした裁判だ。

5700円から保険料が引かれる

この裁判でヤカラの言い分が通れば、輪番労働者は5700円から労働者負担分を引かれるようになってしまう危険な裁判だ。行政も喜ぶのだから充分にその可能性がある。ヤカラが当初宣伝した「賃上げ」とは違い、賃下げになるのは見え見えだ。

売名・茶番劇の裁判を許すな

第三の被告NPO釜ヶ崎は行政の下請けで、釜ヶ崎労働者の運動の声を背景にしてしか発言権がない。それを見越してヤカラたちは裁判を起こしたのだ。

釜ヶ崎労働者の利益などお構いなし!外向けに「裁判に勝った○○」と自分の名前を宣伝したいがためだけに、釜ヶ崎労働者を踏みにじる、元祖貧困ビジネスのヤカラ集団-釜合労の裁判を許すな。

自ら露呈させた元祖貧困ビジネスの正体!

 ヤカラ集団は、先月、大阪市への質問状で、特定の民間企業である不動産業者を「○○商事は貧困ビジネスではありません」と擁護していた。公的機関に対して、公式文書で、一民間企業を擁護する運動団体など前代未聞、聞いたことも、見たこともない。

 なかまたちが「紹介料をくれる」「生活用品を買ってくれる」と噂する業者をわざわざ行政に擁護・推薦し、その一軒だけを居宅申請者に紹介するのはなぜなのか…。

当然業者のこういう行為は営業上の利益を上げるためであり、不法行為ではない。しかし、税金を出す側の行政はそういう余裕があるなら敷金・礼金を値下げしろというのだろう。

「居宅保護をかちとる闘い」のまやかし

 また、ヤカラたちは、舞洲自立から若い人たちを引き抜いて居宅保護申請の「支援」をしているが、四角公園の炊き出しに並ぶ釜ヶ崎労働者に居宅保護の支援をしないのはなぜなのか。

支援金・支援物資集めを自己目的化したお粥の「炊き出し」に並ぶ人間が減るからなのか。

だから、昨年の秋までは生活保護の不自由ではなく、「野宿の自由」を声高に叫んでいたはずではないのか。「自立から50人」と外向けには「実績」を強調しているが、今頃、居宅保護路線に変わったのは、「何かいい事でもあるのか」と考えるのはゲスの勘ぐりなのか。

釜の労働者は真実を知っている。

釜ヶ崎労働者が知っている。この地域の中で、居宅をとる支援をしてきたのは、医療連であり、NPO釜ヶ崎であり、夜間学校であった事を!

そして何より、ふるさとの家に至っては昨年五百人以上のなかまを畳の上にあげたのだ。

ヤカラたちの言う50人の実績とは、彼らがつるむ○○商事で抱えきれるだけの人数ではないのか。

悪徳業者、エセ運動家に惑わされず、労働者の団結を固めよう!

なかまのみなさん!

 こうした、労働者の味方のフリをしながら、何十年にもわたって食い物にしてきたやつらを許してはなりません。

我々が「安心して働き、生活できる釜ヶ崎を」創るためには、真実を見極め、先輩たちや、我々自身が闘いとってきた権利をぶち壊そうとするヤカラたちと、断固とした闘いをしなくてはなりません。

日雇健保、国民皆保険制度を壊し、特掃の賃下げをしようとするヤカラと断固として闘いましょう。

夏祭りで団結を固め、特掃週三回、55歳以下の仕事をかちとろう!

39回目を迎える釜ヶ崎夏祭りで、ストレスを発散させ、ひとときの休息をとり、団結を固め、来年の緊急雇用対策打ち切りとの闘い、そしてなによりも、全国の非正規労働者との連帯・団結を通して、自民・公明党時代にぶち壊された世の中の仕組みに対し、安心して働き、生活できる新しい仕組みを創るための闘いに進んで行きましょう。