サロン・ド・ユキノシタ(山田) | 鎌倉投信 結いブログ

サロン・ド・ユキノシタ(山田)

師走の日曜日の昼下がり、陽だまりでぽかぽかとあたたかな古民家の縁側で、サロンが開催されました。


集まってこれらたのは、地元鎌倉をはじめ全国各地の方々。

静岡県、石川県、新潟県、四国…まずは、様々な地方談義から始まり、場の雰囲気が和みました。



メーカーの技術者の方や200年以上続く老舗の和菓子屋の方、ブランディングコンサルタント、ライフプランナーなどが一堂に会した結果、話し合ったテーマは多岐にわたり、これからの世界と日本経済の本質に迫りました。その一部を抜粋すると…



・日本は教育とモノづくりが基盤の国



・これからはモノではなく、買った人が成長できる、ワクワク感を売る時代。



・地方経済の問題の本質は、産業が無いこと以前に、知を蓄積する「場」が無いこと。自分たちの地域を自分たちでどうするか、ということを話し合う場が欠如し、国からの補助金を当てにした政治、政策頼みになっている。豊かさはすでに、外から取ってくるものではなくなっており、自ら創りだしていく時代。



・目の前のお客様のみならず、その先の人のつながり”先様”を見て商売をする。製品やサービスを通じて、お客様同士が交流する「場」をつくる。



・不安を掻き立てて売る商品に要注意!たとえば、年金制度に対する人々の不安を解消することを目的化した金融商品などは、人心の不安を掻き立てて壺を売る行為と本質的に同義。


・グローバル化は、新興国市場の人件費との競合と、全世界へ情報発信できることが同時並行して加速していく。一部マスコミは他国との比較や競争が激化することばかり掻き立てているが、むやみに競争環境に足を踏み入れるか、「いま、ここにしかないもの」を発信して全世界からオファーが来るようなニッチで強い商品を売っていくかは、自分次第。



・ビジネスはもうけよりも人の幸せの追求が本質。「自分よし、相手よし、世間よし」の「三方よし」の精神で、100年以上続く老舗企業が世界一多い日本において、現在は短期的利益の追求に走っている企業も多数存在している。

売りやすいものを大量生産して、大量に売る時代から、いかに目の前のお客様に商品を説明し、理解して買っていただくかという時代へシフトしている。

たとえば、家。目に見えるところだけを魅力的にして売ったのち、たった20~30年で資産価値が0になる住宅よりも、いかに柱や梁などのほか、土台や基礎に至るまで目に見えにくい主要部材にこだわり、世代を超えて住んでいただける要素を含んでいるかを丁寧に説明しながら売る住宅が主流になっていく。



・・・ふうあせる



中身が濃い話し合いが続いたあっという間の3時間で、たくさんの「知のお土産」をいただきました。


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皆さんが笑顔でお帰りになられたのがとても印象的でしたニコニコ




遠路、鎌倉までお越しいただき、本当にありがとうございました