住まいの外部空間で太陽や風・緑・季節の移り変わりなど、自然界の恵みをふんだんに暮らしの中に取り入れ健康でやすらぎのある生活を過ごすこと。
自然を楽しむ環境で家族団欒や友達との語らいを楽しむ。
趣味を満喫したり、ペットと遊ぶ。
ごく普通の日常生活ですが少しだけ家の外に出すことで健やかで楽しい暮らしに変わります。
昔の一戸建ての家には縁側という空間がありました。
庭を眺めながらのんびり日向ぼっこしたり、ご近所の方とお話をしたりと、家族団らんやコミュニケーションの場、四季の自然にふれる場、・・・・縁側の多元的な役割であったと思います。
安心とゆとりをもたらせてくれる大切な場所でした。
自然の欠乏は家原病としさまざまな問題を引き起こしました。
厳しい暑さ・寒さ・強風・豪雨・騒音などカットしたい要素もありますが、同じ自然の中には、私たちを健康にしてくれる快適な自然・太陽の暖かさ・明るさ・風の涼しさなど活用したい自然もあります。
ぜひ自然と共生できる場所を今後の家づくりに提案していきたいものです。
物の豊かさを追い求める時代から心を豊かにしてくれる自然との共生を大切にしていきます。
本日藤沢市片瀬の築60から70年くらいの古民家を拝見しました。
外壁は20年くらい前にカラー鋼鈑張りとしてあり、風情は少し落ちますが内部は再生可能な木構造でした。
風情・歴史を感じる階段の上部は幅一軒のヒノキの縁甲板の広縁で味がありました。
小さな建物ですが、自然との調和を大事にしている家主の思いを十分にとりいれ、再生の提案をすることにしました。(手間と時間がかかりますが、最善の提案をしたいと考えています。)