神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部 耐震診断
鎌倉市の助成金対象となる建物は、昭和56年(1981年)建築基準法改正前に建てられた木造住宅
(在来軸組構法)です。

お問い合わせは以下をクリック!


鎌倉市建築指導課「耐震診断・耐震改修のご案内」

または、下記の神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部 耐震診断事務局へお問い合わせください!

一級建築士 福田 亮一  TEL:0467-44-1452 ( ㈲建都 )

一級建築士 鈴木 康三  TEL:0467-45-0484 (鈴木建築設計事務所

また、私たち神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部のHPはこちら↓↓↓↓↓↓

                かまくら建築士フォーラム


※東北地方太平洋沖地震により被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。

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■耐震補強工事

■耐震補強工事実例

ここでは具体的な耐震補強工事の一例を各部位毎にご紹介します。


●基礎補強工事の施工例



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詳細な現地調査を行い、基礎が充分な強度を持っているか確認します。

耐震補強設計により基礎補強が必要とされた場合は、既存基礎の内側もしく

は外側にもうひとつ
新しい基礎を抱き合わせにして設置し一体化させることで

基礎の強度を高める方法があります。



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上は基礎周囲を掘削したところ。

既存基礎と新しい基礎が一体化するように、鉄筋アンカーを強固な接着剤で

既存基礎側にセットします。


基礎下の土は十分に転圧、締め固めをします。

この工事では、いったん、外壁の下部を取り除く必要があります。


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既存基礎と新設基礎は一体化しますが、上部の土台、柱がそのままでは

意味がありませんので、アンカーボルトにより緊結します。

上の画像はアンカーボルトによる結合が難しいため、同等の耐力を持つ

プレートを加工し、木造部にビスで固定しています。

プレート下部はコンクリートに埋設されます。


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基礎配筋は、仕様により規定された径とピッチにて行われます。


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建物は上部木造部がしっかりしている事も重要ですが、基礎の強度が高く

、上部木造躯体と緊結されていればこそ、その強さを十分に発揮できます。

このように既存基礎に補強を行う場合、作業スペースの問題がありますので

耐震補強設計の段階で、よく検討しておくことが重要です。


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配筋後は型枠を取り付け、コンクリートを流し込みます。


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養生後、型枠を解体し、土台から水が入らないよう鉄板水切りを付け、

外壁下部の復旧を行います。

掘削した土も元通りに埋め戻します。


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補強した基礎が完成しました。

基礎補強は部分的に行う場合と全周行う場合があります。

また、劣化状況や地盤の強弱によっても変わってきますので、案件ごとに

適した基礎補強を行います。


■耐震補強設計について

精密診断とは


精密診断では一般診断よりもさらに精度は高くなります。


 たとえば開口部上下の雑壁などは、一般診断では開口の大きさに関係なく


一律とみなしているのに対し、精密診断では各々の開口部の大きさに対し


て耐力を考慮します。


精密診断は、耐震補強設計の枠組の中に入ります。


補強設計を行う上で精密診断は大変重要です。


なお、一般診断や精密診断では、建物の老朽度も評点に大きく作用します


ので、耐震診断士は現地診断にて充分な調査を行います。

 


耐震補強設計


お客様と設計(監理)契約を締結し、具体的な補強計画に移ります。


耐震補強設計に係わる費用は「1万円/坪」程度が基本となります。


補強計画は、ご予算や住まい方も考慮し、もっとも効果的な計画を立てま


すので、建物ごとに個別の対応となります。


住み続けながら耐震リフォームを行う場合、補強個所を押入れや物入れ


などで行うと、色々な面で効果的です。


補強計画の考え方としては、


バランス良く、経済効率の高い、補強計画となるよう検討します。


どこか1か所だけ補強しても、全体のバランスが悪ければ評点を上げるこ


とはできませんし、むしろ応力集中を引き起こし評点を下げてしまいます。


耐震補強設計者はお客様と対話しながら、綿密な補強計画をご提案しま


す。

■木造耐震診断について

鎌倉市庁舎では、月1回~2回、「耐震診断の相談窓口」を開設してます。


相談は予約制ですので下記の鎌倉市相談窓口にお問い合わせ下さい。


鎌倉市建築指導課耐震相談窓口↓↓↓↓↓


http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kenchikushidou/taisinsindan.html


私たちは「耐震診断相談員」としてお客様のお話しをおうかがいします。


窓口では事前にご用意いただく間取り図などを基に「窓口診断」を行います。


窓口診断とは


簡単な手計算により、安全性に対して大まかな目安を知ることができます。


A(地盤・基礎)、B(建物の形)、C(壁の配置)、D(筋かい有無)、


E(壁の割合)、F(老朽度)


の6つのポイントについて採点し、総合判定を行います。


診断方法は建築指導課「自分でできるわが家の耐震診断」の項をご覧下さい。


http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kenchikushidou/newpage3.html



神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部 耐震診断



総合評点が1.0未満の場合には次のステップに進むことをオススメします。


私たちがご自宅を訪問し、実際に建物の老朽化やひび割れ等、現地の状況


を確認します。

 

総合評点が1.0以上であっても窓口診断はあくまで目安です。


現地調査により、お客様とのヒアリングや耐震診断士としての判断で現状を


確認しなければわからないこともあります。


簡易診断とは


窓口診断では、現状を確認していませんから、概ねの判断になります。

簡易診断では、現地調査をします。簡易的な調査に基づき、1階部分

の壁量や壁配置、劣化等を調査します。


建築士の目で現地を確認しますので、窓口診断より精度が上がります。


一般診断とは

 
簡易診断より精度を高めた内容になります。


一般診断では建物を細かく調べて構造計算を行います。


屋根・壁・床の仕様、仕上・下地材の種別、金物の有無、開口部位置、


偏心率などをチェックします。


老朽度などのチェック項目もより細かなものとなります。

 

もっともオススメする診断方法です。