ワールドカップもスペインの初優勝で幕を閉じちゃいました。
個人的にはガーナのベスト8での敗退でがっくりでしたが……。

それにしても凄いのはドイツのタコ、パウルくん。
トーナメントの組み合わせを見たら、これはもうブラジル‐ドイツで決勝だな、なんて、予想してたんですが、
思いっきり外れてます。
タコに負けました。恐るべし、たこの大予言です。

このまま勢いに乗って、2012年問題とかバシバシ予言しちゃってください、と思ってたんですが、
あっさりとこんな予言の仕組みを解説する記事が出ちゃってました。

ドイツのW杯予測タコ 的中する理由を中国人が分析
 W杯でドイツの勝敗をことごとく当てた末、準決勝の対スペイン戦での敗北まで当てたドイツのタコ、パウル..........≪続きを読む≫ ようするに、国旗の色が美味しそうかどうかで選んでたってこと?
そんな即物的な理由で予言してたんですかあ?

その辺どうなんですか、パウルくん! はっきり答えてください。

予想の難しいハイレベルなサッカーの結果を当ててしまうほどの
戦術眼と察知能力を持ち合わせているなら、
プレーヤーとしてもさぞや一流と思ったんですけどね。

なにしろ足も8本あるから、とんでもないドリブルができそうだし、
下手にボールを奪おうとすれば、うっかり足を踏んづけて、一発レッドカードで退場です。
ただ、足と手の区別がつかないので、どこかでひそかにハンドしてるかもしれません。
神の手ならまだしも、タコの手は、後世に名を残すかどうか微妙です……。

思えば、こうした生き物が、僕らの常識を超えた能力を獲得したという例も、案外あるものです。
いってみれば、想像を超えた超進化が起こる瞬間というものに、僕らは立ち会っているのではないかと、
わくわくしていたんですけどね。

インドネシアの島に生息するタッパタッパと呼ばれる山椒魚は、
後肢で立ち上がり、前肢を器用に使うという報告も。
現地では、道具の使い方を仕込んで真珠貝の採取をさせていたとかなんとか。
さらにロンドンの動物園では、人の言葉をまねて発音するようになったとか……
そこからもっとすごいことが起きていくわけですが、
その辺は「ロボット」という言葉の生みの親であり、
ジャーナリストでもあったカレル・チャペックの『山椒魚戦争』に詳しいので、
そちらに譲ることにします。

予言といえば、数年前に彗星の如く現れ、流星の如く消えていったブラジル最強の予言者ジュセリーノです。
彼の予言では、今度のワールドカップでは、ブラジル代表がフィリペ監督ならブラジルが優勝すると予言していました。

結果は、ドゥンガ監督で優勝ならず。

これはつまり、フィリペ監督ではなくて優勝できなかったから、予言が当たった、ということになるのかな?
いや、フィリペ監督でもないし、優勝もしてないし、ということで、二重に予言が外れたということなんでしょうか?
いったいぜんたい、この予言はどう解釈すべきか、悩むところです。

そこらへん、どうなのよジュセリーノさん!

ところでタコのパウルくんですが、本当にスペインでよかったんでしょうか。
なんといってもスペイン人、よくタコを食います。
ガリシア地方の料理なんかが代表的ですが、それでよかったの?

ワールドカップでは感謝されながら、結局は食べられて惜しみになってしまうのではないかと、
心配になる今日この頃です。

ああ、なんか、タコのガリシア風とか食べたくなってきた。