15時より大学の同級生とともに2月21日まで開催されている「華麗なるオーストリア大宮殿展」を岡山県立美術館に見に行って来ました。

展示物が多く、通常の県立美術館での展示方法を変えており、狭く感じましたが、見応えのあるものばかりでした。

小学生くらいの男の子が「世界史の勉強になる!!」と大きな声で感嘆しており、勉強意識を持って見ている子がここにもいるのかと感心しました。

最近、歴史ブームと言いますが、歴史ブームがかえって美術館ブームに転じているという気がし、美術館という“小さな格安旅行”に訪れる人が多く、美術館の関係者でない私までも嬉しく感じられます。

私は残念にも世界史はさっぱりわかりませんので、どういう時代背景か、マリアテレジアはどういう人なのかという最低限必要な教養を持たずに行ったものですから、分からず見ていましたが、綺麗だな、“華麗”だなと思いました。

しかし、やたらと椅子や食器が多かったのには何か意味があるのかなと感じました。

日本の皇室、とりわけ天皇陛下の権力の象徴が永々と受け継がれる三種の神器であるならば、ハプスブルク帝国の皇帝の権力の象徴は椅子や食器といった実用品をいかに華美に見せるかということなのではないかと思います。

あくまでも、推測ですが……。

しかし、西洋は侵略戦争の繰り返しであり、国家の皇帝と言えども混血になり、この帝国独自といったものが作られなかったのではないか、そこが残念なことですが。

展示物の最後は「交響曲第5番」の初版本を見ることができました。

これが、一番、心に残りました。

改めて、クラッシックを味わいたいなと思います。

外に出たら、社会思想史の試験が近くあるという現実に気がつきました。

こういう少し心を綺麗に出来る日というのはありがたいことですね。

貝原益軒の言葉です。


「心を平らにし、気を和やかにす。これ身を養い、徳を養うの工夫」