【戦う名言1】苦しいという言葉だけは、どんなことがあっても言わないでおこうじゃないか(高杉晋作) | Dr.Fの格闘クリニック

Dr.Fの格闘クリニック

格闘技ドクター・二重作拓也の「強くなる処方箋」

【戦う名言1】苦しいという言葉だけは、どんなことがあっても言わないでおこうじゃないか(幕末の傾奇者・高杉晋作)

ーーー
公式ツイッターでスタートした、戦う名言。1回目は、畏れ多くもこの言葉を選ばせていただきました。


高杉晋作といえば、皆さんご存知の長州藩出身の革命児。

それまで、戦と言えば武士の出番だった当時において、自分の郷土を守る志がある人物ならば一切身分は問わない、という奇兵隊を組織した発想の自由さ。

幕府軍が重たい甲冑に、旧式の火縄銃、槍、刀の装備で攻めてくる中、長州軍は軽装で、西洋式の銃を持ち、当時最先端の西洋式の効率よく戦った、「良いものは良い」と認め取り入れる柔軟さ。

そして実際に行動し、形にし、士気を上げ、結果を出したカリスマ性。

第2次長州征伐で、15万の幕府軍に対し、1万足らずの兵力で、幕府を打ち負かしてしまった長州軍の勝利で、歴史は一気に倒幕へ傾きました。

「苦しい」という言葉は、形容詞です。

「楽しい」「美しい」「おいしい」「悲しい」などなど・・・形容詞は、自分が感じた感覚を言葉に置き換えたものです。

仕事でも、試合でも、練習でも、生活でも、心が折れそうな状況のとき、頭の中で「苦しい」と言葉にしてしまった途端、それが本当に苦しいものになってしまう体験をします。

苦手なシチュエーションが来た時に、「嫌だな」と思うか、「待ってました」「まだまだいける」と思うかどうか。

その後の行動が、【入力した感覚を、どんな言葉に置き換えるか】に規定されてしまうように感じます。


これは、【苦しいと感じるな】ということではなく(不感症になれ!ということではなく)、

【苦しいとしか表現しようのない感覚の範囲】を極力小さくしていこうぜ!

そうすれば、大概のことは【苦しいの範囲外】なのだから。


そういう風に僕は(失礼を承知で)勝手に解釈させていただいています。


こうやって命がけで戦った人たちの努力と汗と涙と生命の上に、今があるんですね。

命がある前提でいろいろやらせてもらえる、当時に比べてはるかに有難い状況に、きちんと感謝しなきゃないけないことをハッと気付かされた言葉です。