「クールファイブ」リーダーの内山田洋さん死去
「長崎は今日も雨だった」や「東京砂漠」のヒットで知られる「内山田洋とクールファイブ」のリーダーで歌手の内山田洋さんが3日午前9時27分、肺がんのため亡くなっていたことが5日、分かった。70歳だった。5日には横浜市内で近親者のみで葬儀が行われた。
所属事務所によると、今年5月上旬、胸の痛みを感じて横浜市内の病院に検査入院。そこで肺がんが見つかり、そのまま闘病生活が始まったという。集中治療室に出入りしながらの約6か月の闘病生活の末、3日、夫人と息子にみとられながら息を引き取ったという。
内山田さんはここ数年は舞台やイベントで、また05年には「内山田洋&クールガールズ」を結成し、精力的にステージに立っていた。来年以降のステージのオファーを入院以降はすべて断っていたが、復帰に意欲を見せていたという。所属事務所では後日、お別れの会を開きたいとしている。
◆内山田 洋(うちやまだ・ひろし)本名・内山田道生。1936年6月6日、福岡県生まれ。57年に福岡県の米軍キャンプで音楽活動を開始。67年に前川清らとともに「内山田洋とクールファイブ」を結成し、69年にレコードデビュー。デビュー曲「長崎は今日も雨だった」が日本レコード大賞新人賞を受賞するなど大ヒット。「噂の女」「そして神戸」「東京砂漠」など数々のヒット曲を出した後、87年に前川が独立。新生クールファイブとして活動していた。
◆前川清ショック「入院も知らなかった」
「―クールファイブ」のリードボーカルを務めた歌手の前川清(58)も、元リーダーの訃報(ふほう)にショックを受けた。この日、仕事先の鹿児島への移動中に訃報を知ったという前川は本紙の電話取材に「入院されているのも知らなくて、本当に驚いています」と声を絞り出した。
87年にソロ活動に入り、「なかなか照れくさくて何も言えないままだった」と前川。直接会ったのは十数年前にテレビ局ですれ違ったのが最後。しかし、人づてに内山田さんの活躍を聞き、「リーダーも70(歳)近いのに頑張ってる。オレも頑張らなきゃね、と話していたばかりだった」と明かした。
「またクールファイブをやりたいという夢があったんです。今思うと無理にでもやっておけば…」と悔やんだ。「『東京砂漠』は自分の財産。お別れの会で歌えれば。寝るとき、仕事の時、リーダーを思い出しながら感謝の気持ちを忘れないようにするのが供養になるのかな」と故人をしのんだ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20061106-OHT1T00039.htm
昭和の歌謡史を飾った人がまた一人・・・
ご冥福をお祈りします。
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