露鵬が3日間の出場停止-取組後、カメラマンに暴行

 日本相撲協会は16日の理事会で、大相撲名古屋場所7日目(15日)の取組後にカメラマンに暴行を加えた幕内露鵬に対し、8日目から3日間の出場停止処分を決めた。

http://www.sanspo.com/sokuho/0716sokuho027.html


【大相撲】流血!露鵬、カメラマン殴り風呂場のガラス破壊(サンケイスポーツ7/16付紙面より)

 名古屋場所7日目(15日、愛知県体育館)大暴走だ、前代未聞の“ご乱行”だ! 大相撲の東前頭3枚目、ロシア出身の露鵬(26)=大嶽部屋、本名ボラーゾフ・ソスラン・フェーリクソヴィッチ=が、大関千代大海(30)に押し出されたあと、土俵下で口論。怒りはおさまらず、風呂場ではガラス戸を破壊。さらに、審判部に呼び出された後、取り囲んだカメラマン2人に暴力行為もはたらいた。露鵬、千代大海は日本相撲協会・北の湖理事長(元横綱)から直接注意を受ける異例の事態に発展した。

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怒りの大暴走。露鵬が風呂場のガラス戸を叩き割って粉々に。

自らも傷を負って生々しい鮮血のあとが…

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後悔先に立たず。右拳が痛々しい


 神聖な土俵が“蛮行”で汚される。露鵬が一般人をも巻き込む、暴行騒動を引き起こした。


 審判部に呼び出され、一度は謝罪を終えて部屋から出てきた露鵬に無数のフラッシュが浴びせられる。ここでまた、自身の感情を抑制できなくなった。露鵬がメガネをかけていた男性カメラマンの顔面を、平手で殴る。メガネが吹っ飛び、隣にいた別のカメラマンも、巻き添えを食った。


 「すみません。自分をコントロールすることができませんでした」


 支度部屋に戻り、落ち着きを取り戻した露鵬だったが、その行動に言い訳はできない。


 一連の大騒動の発端は、取組直後から始まっていた。千代大海に敗れた悔しさで、土俵下で思わず相手をにらみつけた。露鵬によると、そのとき大関から「何だ、こら」と言われたという。カッときて口論となった。


 東西共同の風呂場では再び千代大海と鉢合わせ。「これからも頑張りましょう」と話し掛けたが、大関は無言だったという。そこで、我慢の限界点を超えてしまった。浴槽から上がると、ガラスの引き戸を右手で殴打。ガラス戸を叩き割った。真っ赤に染まった血染めのタオルを巻いて、審判部へ向かった。そしてカメラマンに…。


 騒ぎは北の湖理事長にも報告され、心配して駆けつけた実弟の白露山、千代大海と3人で理事室へ。同理事長から「こういうことをしたらダメだ」と直接注意も受けた。


 露鵬の“素行”には、「品格に欠ける」などと批判されたあの横綱朝青龍さえも、あきれたことがある。昨年夏場所前、東京・両国国技館で行われた横綱審議委員会によるけいこ総見。胸を出した横綱が、あいさつをしなかった露鵬に「ごっちゃんです、と言わなければダメだ。横綱が相手をしているんだから、基本を忘れてはいけない」と声を荒げた。ところが、叱責された露鵬は「横綱でも大関でも土俵に上がれば、オレの相手。強いとか弱いとかは関係ない」と吐き捨てたのだ。


 朝青龍との結びの一番を控え、土俵下から露鵬の行動を注視していた白露山は、兄の暴挙を予測していた。「大関、横綱は普通より倍の気合を入れないと勝てない。露鵬は気合がすぐに頭に回ってしまう」。


 千代大海は「自分にも悪いところがある」と非を認めた。だが、土俵下で露鵬に投げた言葉には、「オレの口からいうことはできない」と明言を避けた。くしくもサッカーW杯決勝戦でイタリア代表DFマテラッツィが、フランス代表MFジダンに“暴言”を吐き、ジダンが頭突きをして退場処分を受けたばかり。


 土俵にもふりかかった愚行の衝撃。幸い刑事事件には発展しそうにないが、16日にはけがを負わされた“被害者側”が抗議を行う。協会側も露鵬の懲罰などの対応に迫られる。


◆北の湖理事長(元横綱)
 「勝負がついた後は目上の人を敬うべきだ。見苦しい。今場所は(マナーの悪さが)目立つ。正々堂々と勝負しているんだから、土俵態度もしっかりすべき。各師匠に注意しないといけない」

◆露鵬の師匠の大嶽親方(元関脇貴闘力)
 「記者の方に手を上げることは最悪なこと。謝罪させる」

◆千代大海の師匠の九重親方(元横綱千代の富士)
 「どっちがということではなく、にらみ合うことはよくない」


■事件にはせず
 カメラマンが露鵬から暴行を受けた毎日新聞社は、16日に中部本社編集制作総務が名古屋場所を開催する愛知県体育館を訪れ、日本相撲協会の理事級の親方に抗議し、口頭で再発防止を求める。また、同社のカメラマンは名古屋市内の病院で診察を受け、「顔面打撲で4日間の休業加療を要する」と診断された。警察への刑事告訴は行わない方針。


■露鵬 幸生(ろほう・ゆきお)
本名ボラーゾフ・ソスラン・フェーリクソヴィッチ
  ★生まれ 1980年3月9日、ロシア・カフカース、26歳 前頭2枚目の白露山は実弟
  ★サイズ 身長1メートル95、146キロ
  ★得意 右四つ、寄り
  ★初土俵 平成14年夏場所
  ★新十両 平成16年初場所
  ★新入幕 平成16年秋場所
  ★三賞 敢闘賞1回


★朝青龍が露鵬の暴行を批判「国技だからダメ」
 露鵬の弟、白露山を寄り切って全勝を守った朝青龍は自らの相撲より、「国技なんだから、ダメだよね」と露鵬の暴力行為を非難した。自身も3年前の名古屋場所で、同じモンゴル出身の旭鷲山と騒動を起こしているだけに、言葉にも実感がこもった。


■最近の因縁
 平成15年夏場所9日目、旭鷲山の引き落としに敗れた朝青龍が土俵上で相手をにらみつけ、自らのさがりをムチのようにしならせて、旭鷲山の腹あたりを狙った。同年名古屋場所5日目には、朝青龍が旭鷲山のマゲをつかみ、横綱として史上初の反則負け。直後に朝青龍が旭鷲山の車のドアミラーを壊し、のちに風呂場で乱闘寸前になった


■力士の過去の不祥事
  ◆引退へ 横綱前田山は休場中の昭和24年大阪場所中に、来日中の米プロ野球チーム、サンフランシスコ・シールズの試合を後楽園球場で観戦したことが発覚。不祥事の責任を問われ引退に追い込まれた

  ◆廃業へ 横綱輪島は、花籠部屋継承後の昭和60年12月、年寄名跡を担保に借金をしていたことが発覚。廃業に追い込まれた

  ◆失踪騒動 史上唯一の優勝なし横綱双羽黒には、付け人の集団脱走など事件が絶えず。昭和62年12月に先代立浪親方とトラブルを起こし、おかみさんを突き飛ばして失跡。「師匠と相撲道が違う」と言い残し、廃業



バカな事をしたもんだ 勝負は土俵の上だけ コレ当然。

これからずっとこのイメージがついてまわる 朝青龍と共にダーク方向になっちゃったわねぇ

3日間休んで ちゃんと頭を冷やさなきゃ。


日本人力士だから外国人力士ではなく 日本国の国技に携わる者として ちゃんとして欲しいもんだ。



過去記事

≪大相撲:露鵬関≫毎日新聞写真記者殴る 北の湖理事長が注意 (2006-07-15)


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