☆術後1日目☆ | 戦いの記録・絶対に勝ちます。

戦いの記録・絶対に勝ちます。

2015年4月・医師から舌ガンの宣告を受けました。
不定期ですが日常に感じたこと、思ったこと等を綴っていきたいと思います。

※全ての治療を終え2015年10月に退院し、現在、経過観察中


眠りについて

どのくらい時間が経っただろうか・・・



突然、目を覚ます。


まだ、辺りは暗く

時計が、どこにあるかわからないため

時間がわからない。


恐らく、まだ夜は明けていない。


ICUは、個室というのは聞いていたので

部屋に僕しかいないのは、わかっていた。


起き上がることが出来ないため

部屋が、どういう間取りなのかはわからない。


今、何時だろう?

起きてから数時間経っても、誰も部屋に入ってこない。

ずっと、仰向けで寝た姿勢のままである。

いい加減、天井を見るのに飽きてきた。


痛み止めが効いているので

左手も、その他の傷口も痛みはなかった。


ただ、ずっと孤独との戦い・・・

喋れないし、起き上がれないし

動かせるのは、右手と両足だけ

こんなのツラすぎる。


一生、このままだったらどうしよう!と

少し、情緒不安定気味になっていった・・・


何時間か過ぎて

部屋に女性の看護師が入ってきた。

「○○さん、おはようございます。」

「今から、身体を拭いて、お着替えしましょうね~」

と言われ

着ていたものを脱がされ、全裸にされる。

え!全部脱ぐの?

下着なんか履いているわけないので

あっという間に、身体の隅々まで拭かれて

器用に身体や繋がっている管を動かし

服を着せて、終了。

だいたい、15分くらい。

これは、ICUにいるあいだ、毎朝続きました。


そして、次に僕を苦しめたもの

それは、「痰」です。


着替えが終わって、少し経つと

口の中が気持ち悪くなり

気管のあたりがゴロゴロいって

咳が出るようになった。

痰が絡んで、呼吸が苦しくなった。



たまらず、ナースコールで看護師を呼ぶ

「痰ですね」

と言って、吸引器で、まず口の中を吸引。

「取れました?」

あまりスッキリした感じはなかったが

だいぶマシになった。


次に気管のところの痰を取ることに。

気管切開した場所に穴があいているので

細い吸引器に持ち替えて、その穴に

吸引器を入れて、痰を吸い取る。

これが、すごい苦しい!!

痰は取れるけど、何回もむせて、咳き込み

涙目になる。

これが、本当にツラかったし、嫌だった。



痰をとってもらい、20分くらい経つと

また、気管がゴロゴロいって

口の中にも痰が溜まり、呼吸が苦しくなる。


また、ナースコールを呼んで

痰を吸引器でとってもらうの繰り返し。

気管切開したところで吸引器で取られるのは

毎回、むせて苦しくて、本当にツラかったし苦痛だった。


これが1日中続いたので、地獄だった。