あの"網走番外地"シリーズへの痛快なる布石、石井監督と健さんの絆が爆裂する『いれずみ突撃隊』 | 武王の舞路愚変

武王の舞路愚変

時に物書き、時に監督、時に教授…異端無節操"祭りの日々"


現行の日本のテレビドラマも観なきゃいかんと思うし。

劇場にかかっている最新の映画も観なきゃダメだと思うのだけれど。

正直に書くなら。

いくつか現行のテレビドラマを観たのだけれど、すべて途中で爆睡。
(ただ、『最高の離婚』という作品はソフト化されたら買って観なければと思う)

劇場での映画鑑賞のほうも、先日、打ち合わせの帰りに、実は某作品を観ようと思って、某劇場に入ったのだけれど、観客のあまりのマナーの悪さに耐えきれず、途中退席。
後日、また別の作品を観るために、某劇場に入るも、今度は作品が退屈で(あくまでも個人的にはだけれど)、途中で爆睡。

というわけで…。

結局、早朝と夜、自分勝手にチョイスした作品のソフトを、自分勝手な方法でつらつら観るのが一番、ということに落ち着く。
(いわゆる"映画原理主義者"ではないので、「映画は絶対に劇場で観なきゃいかん!」という思いはまったくないのだ)

で。

石井輝男監督。

高倉健さん主演の。

『いれずみ突撃隊』を再観。

この作品。

後の大ヒットシリーズ"網走番外地"への。

大いなる、そして痛快なる布石である。

後年の石井監督のインタビューでも語られているように。

健さんがノリにノッて。

一本気一直線の主人公を、どストレートに演じていて、気持ちいいのだ。
(脇を支えるのは、杉浦直樹さん、津川雅彦さん、朝丘雪路さん、安倍徹さん達の芸達者だが、中でも、石井組常連女優の三原葉子さんが、いつもながらとても良いのだ)

監督と主役、二人の絆が、まさしく爆裂する一作。


$武王の舞路愚変-いれずみ