企業のアウトソーシングにおけるリスク予防の要である、業務委託契約というものをもうすこし具体的にポイントを理解していきたい。
そもそも業務委託とは何で、どんなものがあり、なぜ悩むのか。いや、その前に、どうしてこれらを検討する必要があるのだろうか。
予防法務というのは準備が大切であって、場当たり的に対応するよりも、契約書にしても最初に自社の標準的テンプレートをある程度いいものをつくっておくと、後で楽ができるからである。
楽ができるということは、管理費が減らせるということである。
じゃあいいものとは何かというと、自社の状況にフィットしたものがいいものであって、なにか絶対的にこういう契約内容ならいいとかいうことではない。
つまり結局は契約のリテラシーや起案力をつかって、その会社のビジネスにあったものをつくる必要はあるわけである。そういう行動が、後のビジネスリスクを減らし、管理費を減らし、訴訟コストを減らしていくと考えている。
そうやって備えておけばその分、もっと多面的な、不祥事リスクだとかコンプライアンスへの対応だとかに時間と能力をさけるはずである。
そこまでみすえて、じゃあどういう業務委託契約書を起案すべきかというと、まずは一般論としての業務委託契約のポイントを網羅的におさけなければいけない。
いきなり部分的に検討しても、時間の浪費なのである。