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地元の旬の食材で海鮮丼、大船渡「まんぼう亭」
海鮮丼 1800円  時期によっては、海鮮丼にアワビがのっていることも。茶わん蒸し、小鉢、みそ汁がつく(写真:田頭真理子)
 岩手県大船渡市にある「碁石海岸」は、三陸海岸を代表する景勝地の一つである。そのすぐ近くにあって、魚介類やみやげものの販売でにぎわいを見せているのが「おさかなセンター三陸」だ。豪華な海鮮丼で人気の「まんぼう亭」は、その2階にある。

【詳細画像または表】

 震災で津波の被害はなかったものの内装の被害が大きく、まんぼう亭が再開にこぎ着けたのは2011年7月だった。改装したばかりの店内は落ち着いた雰囲気で、窓際の席なら大船渡の美しい海の景色も同時に味わえる。100席以上あり、駐車場も広いので、観光バスで団体が立ち寄ることもできる気取らない店だ。

 海鮮丼の内容は季節により変わるが、春先はアワビ、マグロ、ぼたんエビ、かんぱち、シメさば、イクラ、ホタテ、タコ、イカが色合いも美しく並ぶ。丼を彩るそれら食材の新鮮さは、地元でも評判なくらい。茶わん蒸しや小鉢も、しっかりとダシのきいた上品な味付け。御膳全体に細やかな心配りが感じられる。

 実は、まんぼう亭の経営母体は大船渡プラザホテルである。店長の佐々木幸敏さんも、夜はホテルで腕を振るう。前述のように気取らない店だが、ホテルの一流の料理が楽しめるのだ。

 他の人気メニューは、食材の旬を意識した「季節のメニュー」。取材時は近隣の「大船渡つばきまつり」にちなんで、刺身で椿の形を模した美しい丼が提供されていた。

 この季節のメニューには佐々木さんの陰の努力がふんだんに盛り込まれている。「以前は欲しい食材を注文してすぐに手に入れられたのですが、今は注文後、中一日かかったり、青森や北海道から取り寄せたりすることもあるんです」


 地産地消を掲げ、県内産を使うこだわりがあるため、現在は食材の確保・管理に大変苦労しているという。そんな状況でも「なるべく地元の新鮮な食材をお客に楽しんでいただこうと季節のメニューを考えています」(佐々木さん)。

 「大船渡においでの際は、まんぼう亭にお立ち寄りください」と佐々木さん。その時、一番おすすめの地元の食材で作ったメニューを用意して待っていてくれるだろう。

【旬の味処「まんぼう亭」】
住所:大船渡市大船渡字砂子1-1 おさかなセンター三陸2階(下大船渡駅徒歩8分)
電話番号:0192-25-1878
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)
定休日:木曜日
席数:106席
駐車場:無
ホームページ:http://www.manbo.co.jp/manbo/

【その他のおすすめメニュー】
考えぬかれた季節限定の新メニューは写真付きで紹介されている。そば、うどん、天ぷらもあるので、好みのわかれる大人数でも安心だ。

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