いつか言ったよね
何処か遠くに行って仕舞うって
あれは本気じゃなくて
ちょっとしたあなたの悪戯だったけれど

わたしあなたから
ずっとずっと
遠くへ来てしまったかな
あの日わたしが思ったよりも
陸と陸は
簡単に繋がって

何処にも行けない
何も始まらない
あなたは思っているの?
もう手遅れだって
過ぎたことだって
終わらせてしまうの?

わたしは今でも
信じてるんだよ

ねえ此処はそんなに
近くもなければ
遠くもなかった

怖がったり
決めつけたりしないで
始めたらよかった
わたしたちも

ねえわたしは今でも
信じてるんだよ
ある日の風景に
あなたと手を繋いでたい

日常の一齣に
只其れは在れば好い

晴れているからちょっと其処まで
ビニル片手に帰って
公園には何時かの子供たち
何か特別は
何か特別なときに起るから
今は此れで好い
あなたが居れば好い

ある日の一時に
まるで変わらない
何時も通りの
幸福が在れば好い
今ではない何時かを少しずつ折り重ねているような
わたしたち
些細なことで何も無かったところまで
真っ白になるのは解っていた

すべてを簡単にすることで
すべては未来になっていて
あなたは絶対に
其処に居て
でも居ないひと

あとすこし
でも届かない
わたしたちは
いったい何もので繋がって
此処まで
紡いで来たのだろう

ほら
何も無かったところまで
着地
あ、

空が高いとこと低いとこの境だね、

此処は

Hello
忘れられなかったら
同じ印を持つことにして
同じ夢を見て
同じ場所を目指す
そうしたらまた会いたい
夢見た場所でまた会いたい

失敗だったかな
何も失敗なんて思えなくて
間違ったような気もするんだけど
すべてが変わってしまって
決まったことだったのでしょう
全部そうだった

忘れられなかったら
同じ信仰を刻もう
ドルイドの系譜を辿るあなた
私は深い根で
繋がることの出来る
血を持っている

忘れられなかったら
同じ印を持つことにして
同じ夢を見て
行こう
夢見た場所でまた会いたい
あなたの血を
一滴呉れたら好いのにな
深い海に沈めてあげるのに
知らない世界に
連れて行ってあげるのに

あなたが月の理由と
わたしが太陽だったのかも知れない
という石壁の御話
には年月が要るので
夢見る白いカーテンの下
撫でる手は
あなたではないの?

あなたの血を
呉れたら好いのに
オシリスの先まで
見せてあげるのに
太古を見せてあげるのに

背中の印には岐度目が在る
知っているのあなた
早く母体に戻ってよ
本来の土地へと
いいえ行ってはいけない
あなたは其の目と
混ざり切った血とで
嗚呼またいけないこと、
するから。
後悔はしちゃ不可んよ
あんたの決めたことなら
取り返しちゃ不可んよ
発した言葉ならば

生きるって云うことには
いちいち体温が要って
なあ生きているんだろう
なんざ野暮ってもんだろう

何が欲しいのか
今日はよく解らないんだ
常時寂しいってのは
生い立ちの所為にしても
好いもんかしらね?

誰かを責め立てることに
慣れるなんて御免だ
そう云って
手前を叩いて泣いてりゃ
格好の見せ物みたいだ
時には責めたい

あんたも同じにさ
して好いのさ

怒ったって
愛したって
泣いたって好いんだ

手前には負けるな
悔いて差し戻すなよ
なあ生きているんだろう
熱を持ってるんだろう

あたしは
知ってるよ

また見つけれて呉れるなら
もう一度生まれる前にしてお呉れよ
あんたに生まれたことが好いんだから