たまたま辿り着いたボランティア参加者の方のブログが、何かもう上から目線で書かれていて、複雑な気持ちです海奈です…。
ボランティアは、強制しているわけではないのだから、無理に活動しなくても良いと思います。
ボランティアに来て、体調崩したとか、宿がなくて過酷な体験をしたとか…それを聞く方が、こちらはツラい。
他の自治体も多くは災害対応で、手一杯でボランティアまで目を配れないのが現状だと思います。
社会福祉協議会でボランティアセンターを設置して、ボランティア希望の方に活動していただいていますが、原則、必要なものは各自で準備しなければなりません。
宿泊先もそうです。
だから、自治体によっては自宅から通える人のみ受付しているとこもあったと記憶しています。
ボランティアに来ていただき、ご協力いただくことで感謝している人が多くいることは確かです。
けれど、観光気分でボランティアへ来て、通常のサービスを受けるつもりでいる方もいます。
宿泊を受け入れた方が困っていました。
受け入れができないのも困る。
頑張って宿泊施設が再開しても、宿泊施設だって完全に立ち直っているわけではありません。
宿泊施設の従業員だって、被災者に変わりありません。
もちろん、市の職員だって、まちなかで営業している店舗だって被災者です。
家族を失った悲しみを抱えながら、地域のために働いている人がいます。
家族を避難させ、自分は地域に残って働いている人がいます。
被災地には、被災地ごとに事情があります。
観光気分とか、物見遊山とか、そういった感覚で現地入りすると、多分「不親切」「対応が悪い」と感じるのではないでしょうか。
前に、ボランティアセンターへの不満を言っていたボランティアの方がいました。
わざわざ遠くから来たのに。
そんな口ぶりでした。
突撃訪問で丁寧な対応ができるほど、余裕はないと思います。
ボランティアセンターの人も、受付とかはボランティアだったりしますし。
「何かできることはないか」
その思いから、ボランティア活動へ身を投じて下さっているのに、嫌な話題かもしれませんが…
被災地へ向かう前に、最低限の情報はチェックした方がいいと思います。
災害ボランティアセンターで、ホームページを作って情報を出しているところもあります。
市町村のホームページで、ボランティアセンターへの問い合わせ先を載せているとこもあります。
情報を仕入れてからの方が、トラブルなくボランティア活動ができる気がします。
私も被災地の人間のくせに偉そうな言い方になってしまったかもしれませんが…
ボランティアで来てくださった方へ苦情が出てしまうのは悲しいし(既に出てしまっていますけど)、逆に被災地の間違った認識を、インターネットなどで発信されるのも悲しい。
ゴールデンウイークだから、いろんな人が来て、そんな残念な話も出てきたのかもしれませんが…
個人的には、見返りを求めたり、武勇伝にしたりするためのボランティアは、ボランティアじゃないと思います…
誰かが喜んでくれるという、そんな見返りくらいはOKだと思うんですけど。
テレビか何かで、
「ボランティア活動へ行く方は、ボランティアの自覚を持ってほしい」
と言っていたのを思い出しました。
私は高校生のとき、上から目線の押し付けがましいボランティアに参加してしまい、嫌気がさして次からは参加しなくなりました。
当時は、「してやってる」という考えとか、他者の目を意識してのボランティア活動は、結局、ボランティアじゃない気がしたんです。
ボランティアの自覚って、人それぞれの部分もあるかと思いますが…
献身と奉仕の精神が大事なんではないですかねぇ…