「ベビーぽけっと行きたくない。」
まさか息子が、こんなことを言う日が来るとは思わなかったからビックリして、なんで?毎年楽しいって言ってたのに、と言うと、
「楽しいんだけど、なんか楽しくないって言うか。。。」
と言う答えが返って来たのだけど、確かに遊びの場と言うわけではないから、その気持ちは何となくわかるような気もした。
その日の夜、パパにもそのことを伝えて、行くのをやめたほうがいいのかな?と呟いたら、
シンポジウムに楽しいとか楽しくないとかってあんまり関係ないんじゃない?○○(息子)が楽しくないって言うから行かないって言うのは違うと俺は思うけどな。
いつもおちゃらけてばかりのパパだけど、ついつい感情を優先してしまいがちな私と違って、冷静に物事を見られる視点にハッと我に返ったのだった。
そうだよね。危うく不参加にしちゃうところだった。うん、やっぱり参加しよう。多分、昨年は仲良しのRくんやCくん家族がいなかったのも大きかったと思う。
それで、ちょっとつまらなそうにしていたのは確かだった。
けど、今年はみんなも参加するし、きっと楽しかったで締めくくられるはず!
そう思って参加したけれど、結果的に楽しかったで終わることが出来て、参加して良かったとホッと胸を撫で下ろしたのでした。
それにしても気付いたら息子も10歳、つまりみんなとも10年来の付き合いになるんだなぁ。
特別養子縁組という道を選択していなければ、きっと今も出会っていなかったであろう人達。
息子を中心に、もしも今を取り巻く出会いがなかったら?一体今、自分たちはどんな人生を過ごしているんだろう?なぁーんて考えてみるけど、全然想像がつかない。
他人の生んだ子供を養子として迎えるという選択は勇気のいることだったけれど、10年が経つ今、この道に進んで子育てを経験出来たことは確実に私たちの人生の糧、学び、生き甲斐になっていると、声を大にして言いたい。
悩みは尽きないし、自分の時間も削られるし、お金もかかるし、色々考えると子供を育てるって本当に責任重大だし大変なことなんだなって思うけれど、それ以上に楽しくて幸せだから頑張れるんだなと思うし、むしろ子供の存在が原動力になっているし、子供を通じて出会った人、経験、無駄なことなんて何一つないんだなって思う。
シンポジウムでのOB基調講演を聞いて、生きてるだけで花丸なんだと思えた1日でもあった。涙なしでは聞けなかったけれど、貴重なお話を本当にありがとうございました。
私は子供を育てているようで実は育ててもらってるんだなぁ。。。そんなふうにも思えたりした日だった。
2300グラムの小さな赤ちゃんだった息子も今では38キロ!会場ではたくさんの小さな子たちを見て、過ぎ去った日々を懐かしく感じたり。
子供の成長は本当にあっという間だったなーって、まだまだ続いて行くけどね!引き続き楽しませてもらいます。
常に今を楽しんで、大変なことも面白がって、悩みは友人たちと分かち合って、時にはパパにキレ散らかしてみたりもして😂
シンポジウムっていつまで参加すればいいんだろうって思う人もいるかもしれないね。
現に、このブログを通じて相談のメールが来た時にも集まりが大変そうで申し込みを悩んでるという人もいたりした。
でもちょっと待って!自分ファーストじゃなくて、主役は常に子供たちだから。そう考えたら参加することに意味を感じると思うし、腑に落ちるんじゃないかなって思う。
もしも今、あなたに取ってシンポジウムとは何ですか?って聞かれたら、初心にかえれる場所ですって答えたい。
息子の行きたくない発言に動揺して危うく不参加にするところだったけれど、今年も色んな気付きがあって、息子の楽しむ姿も見れて、みんなの成長も見れて、親たちも楽しく参加出来て、本当に良かった。