第一回 バンドには優れたマネージャーが必要だ | 甲斐 一斗

甲斐 一斗

 asobiusのVo.です。
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 http://www.youtube.com/watch?v=GidEbsFo_8I
 http://soundcloud.com/asobius/sets/1st-cd

また更新しなくなりましたね。
今後こちらには僕が日頃思っているバンド運営についてビジネスライクな事を書いていこうと思います。

まずはじめに、今のバンドには必ず一人マネジメントを行う人間が必要です。
それはメンバーであったりそうでなかったりしますが、バンドが作った曲をいかに効率よく利用してファンを増やしていくかを担当するパートが必要なのです。

最近は大分意識も変わってきて自分達である程度はやらなくちゃ!となってきていますが、多くのバンドはどうしたらいいか分からなかったり、レーベルや事務所とお付き合いを持ってそこの人がやってくれると思っています。
というよりは僕らの想像が及びもつかない事をきっとやるんだろうから自分でやってもたかがしれるなぁと思っています。
(そんな事はないよ)
しかし仮にそうだとして、その人達と出会うまで非効率的に活動を続けるのはどうなのでしょうか。

僕が最も愚かだと思うのは毎回3、4人しか呼べなくて、なんなら対バンも似たような状況のバンドを集めた様なライブを月に3本も4本も、それ以上も行う事です。
フロアはまばらでお客さんより対バンのバンドメンバーの方が多いとかザラです。

そういう状況にあるバンドを見にくるお客さんってバンドメンバーの直接の友人が多いです。
彼らの多くは友人のバンドが好きなのではなく友情で来てくれています。
冷静に考えて、自分が反対の立場で友人で、ライブを見に行ったら呼ばれた友人のバンド以外興味あるでしょうか?最初から最後までいるでしょうか?

曲が良ければ、ライブが良ければという声が聞こえてきそうですが、そんなクオリティはあって当たり前すぎる前提なので基本的にそこはあんま関係ないというニュアンスで話しますが、コレに限って言えば、それでファンが増えていない現実は曲もライブも良くないという事ですし、バンドのサウンドを見直すなり改善するなり抜本的解決をするには月3、4本もライブがあっては出来ません。
また、バンドと出会う為だという事なら、なるほどバンド同士の横の繋がりはとても大事ですが、当たりが来るまで待つのも効率が悪いですし、少し熱意があればここだというライブハウス一ヶ所だけでもいいのでしぼって前後3ヶ月~1年全部スケジュール覗いて全部試聴すれば仲良くなりたいバンドは見つかります。
あとは直接ライブを見に行って話しかけて、ゲストで招いて自分達のライブも見てもらって意気投合出来ればいいのではないでしょうか。

話を戻します。
マネジメントをおろそかにして3、4人しか呼べないバンドが集まるライブを月に何本もやるのは最も愚かだと話しました。
多くの場合そういったブッキングライブの日にはファンは付きません。
ちょっとずつ付いているという方もいるとは思いますが、自分が大体これぐらいまでには…と思う時間までにその速度と加速度で音楽でそれなりの収入を得るのに間に合いそうですか?

そこで初めてじゃあどうする?という話になりますが、ここからがマネジメントのパートです。
個人的にはライブ前に『外』でどれだけファンを増やすかだと思っています。
例えばaudioleafやmyspaceなども音源をアップロードしただけで満足してはいけません。
その段階では山奥にレストランを構えただけで、そこからいかにお店はここにあるよと伝えながら山奥まで来させるか。が鍵になる訳です。
そこまできてようやく味を好きか嫌いかみてもらえるのです。

バンドマネジメントが優れていれば、出来るだけ多くの『好きになってくれそうな人』に効率よく訴求しバンドの活動を加速させてくれるでしょう。
当然ですがお客が呼べないバンドにいいイベントはいつまでも回ってきませんし、音楽に実力が無ければ二度目はありません。


今回はひとまずここで。



僕がやってるバンドです。
ポストロック、シューゲイザー、特にmew,kyte,sigur rosが好きな方は好きかも。
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