「お粥は米と水」 | KAIKA*KAIKA blog.

「お粥は米と水」

公演と関係ない話です。

とあるレトルトのお粥。その袋には「お粥は米と水」と書いてある。
意味不明ではないか?

…いや、なんとなくわかる。
多分、「お粥は米と水が命。だからこの商品は、良い米と良い水で作りました。おいしいお粥ですよ。」
というような意味合いで読み手が受け取ることを期待しているのだ、多分。

しかしだ。
「お粥は米と水」では、あまりに言葉少なである。色々な読み方ができる。

単に「お粥の材料は米と水ですよ」と言ってるだけかもしれないのだ。
ちなみに原材料の表示欄に、米は「コシヒカリ100%」と書かれているが、水のことは何も書かれていない。
ここで、水の事を電話で問い合わせた購入者と、電話窓口の応対を想像してみる。

「水はどんな水を使ってるの?」
「水道水です」
「なんだ、“お粥は米と水”とか書いといて、全然良い水使ってないじゃないか」
「いえ、あれは“お粥の材料は米と水です”という意味です」
「は?」

という、言い逃れのような対応もできてしまうわけだ。

「お粥は米と水」
実に玉虫色なフレーズである。

末山