JALとANAの比較
ちょっとポルトガル旅行記は一日中断をして・・・
時給で働くフリーターの身でありながら、海外旅行にもいっぱい行きたい!と言う欲求を満たすため、
本業以外にも、私とるん、いろいろと投資をしています。
貯めるのが目的ではなく、使うのが目的で。
その関係で、決算書なるものも若干読めたりします。
そこで、ちょっと今日は、株式価値を0にしてくれたJALってANAとどう違うかを比べてみたいと思います。
きっと、JALの給料は相当高いはず
題して
「JALとANAはどう違う?」 ←別に題さなくてもいいかもしんない
売上(航空事業収入)
JALインターナショナル単体 1兆5397億円
ANA単体 1兆1140億円
連結の人数
JAL 47,526人
ANA 33,045人
売上と連結の人数はそれほど違和感はないですねー。
人員構成(人員数、平均年齢、平均給与)
JALインターナショナル単体
地上職員 6,392人 44.3歳 676万円
運行乗務員 3,049人 43.7歳 1,834万円
客室乗務員 5,948人 36.1歳 588万円
ANA単体
一般従業員 6,348人 43.4歳 799万円
運行乗務員 1,727人 44.9歳 2,104万円
客室乗務員 4,816人 30.9歳 473万円
こちらもほぼ同じでした(予想に反して)。
ANAの客室乗務員の平均年齢が若いため、平均給与が若干低いくらい。
むしろ、JALは経費削減で、賃金がカットされ、ANAより安い給料で働いているのかも。
まあ、運行乗務員の給料が1,834万円(しかも平均)と言うのに、”安い給料”なんていうのは
恐らく根本的に間違っているのですが。
それにしても、これではなんで、こんなにJALだけ苦境に陥ってるのか理由が分かりません。
ANAも同じくらい厳しいんじゃあ・・・。
で、最後の項目です。
退職給付債務(連結)
JAL
退職給付債務 8,009億円
現在の年金資産 4,093億円
足りない分 3,915億円
21年の退職給付費用 585億円
ANA
退職給付債務 2,697億円
現在の年金資産 829億円
足りない分 1,867億円
21年の退職給付費用 209億円
・退職給付債務・・・現時点までに発生している費用。
例えば40歳の人がいたとすれば、22歳~40歳までの発生分で、41歳以降の費用は含まれていない(今後発生)。
・21年の退職給付費用・・・1年間に退職金や年金のために使ったり積み立てたりしたお金。
(割増退職金や代行返上損益は含まれていない)
そりゃあ、連結の人数がそれほど大きく変わらないのに、これだけ退職金と年金もらおうと思ったら、
お金が足りなくなるわ
退職給付債務(既に発生している額)の残高もめちゃくちゃ大きいし、毎年のランニングで発生している
費用も倍以上!
3割カットされてもいくらもらうつもりだ?税金から。
株主責任で、株式価値0は分かります。
債権者の責任で、金融機関の融資額がほぼ返済されないのも分かります。
でも
なんで、年金・退職金の減額だけ3割減で
残りは税金投入して救済
なんてのが、まかり通るんだ しかも一企業に。
潰せないし、運行を確保しなければならないのは、まあ理解できます。
そのために税金を投入するなら別に仕方がないのかなーと。
でも、本来ならもらえなくなるはずの年金・退職金がなぜこれほど優遇されるのか
については全く理解が出来ません。
他に倒産して全く保護されていない会社はいっぱいあるのにJALだけ税金で保護するなんて。
まあ、結局は、うまくやられたって感じなんでしょうけどね。支援機構がJAL(又は国交省)に。
なぜ、優待目的の(投機ではない)かわいい株主にまで責任を取らせて、自分たちの年金だけ税金で保護
されるんだなんて暴動があるなら参加しますので、ぜひご一報を
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