日産、ポスコと合弁・鋼板加工、川崎に拠点 | 経済

日産、ポスコと合弁・鋼板加工、川崎に拠点

日産、ポスコと合弁・鋼板加工、川崎に拠点

 日産自動車は韓国ポスコと合弁で、2008年5月に川崎市に自動車用鋼板を中心とする鋼板加工拠点を開設する。日産は00年にコスト削減を狙って鋼材の調達先を絞り込み、国内鉄鋼業界再編の引き金を引いた。しかし、ここ数年の鉄鋼需給の逼迫(ひっぱく)で鋼材価格が上昇。同社はポスコとの関係強化で国内鉄鋼大手に対する価格交渉力を強める狙いとみられる。

 ポスコはすでに日本に二つの加工拠点を持つが、自動車メーカーとの合弁は初めて。新設する拠点の敷地面積は約1万2000平方メートルで、年内に着工する。加工能力は年間12万トン。自動車用鋼板、ステンレス鋼板のほか、一般鋼材の加工にも対応し、日産以外にも製品を販売する