モーリー … 夏休みの宿題的マイゲーム 〈後記〉
どれくらい眠ってたのだろうか…。
疲労のせいなのか?
時は無情にも夕刻を向かえようとしていた。
ストレスな東風は、まだ強く吹いたまま。風裏の場所を求め、再び前のエリアに戻った。
しかし、風裏となるポイントは何処も潮通しが悪く、自分の納得のいく所は無かった。必然的に風表に立つ事に。
釣りに、幾度となく通う事で色んな事が見えて来た。
以前は、『今日は大潮だ。』と、釣れるような印象で、潮汐を優先的に考えてた感じがある。
でも、やはり魚の居るエリアは、地形、潮通し、ベイトフィッシュが重要なファクターなんだ。
確かに潮汐も大切だが、例え大潮でも、魚の反応は全然違うと思う。
特に潮通しは、ただ単に満ち引きの流れだけじゃなく、普段からある潮流がベスト。
例えば、岬にあたる潮流が、右から流れるのと、左から流れるのとでは、魚の反応やポジション、レンジまでが変わってくる。微妙な潮流でもね。
小潮でも、潮の動くタイミングは必ずある。確かに大潮より干満の差は変わるが、流れが無いより良い。
それらのファクターと、天候や風、水温などの“+α”が、上手く重なれば良い結果が得られると気付いた。
さて、そんな条件に合う、風表に辿り着いて、すぐテキサスにバイトがあった。が、ネタがボロボロになって返ってきた。
河豚だ。好条件下には、確かに別の魚もいる。ブレードスピンリグに変え、サーチするもノーバイト。場所は合ってると思うのだが、後は+αとタイミングか…。
最近、自分はテキサス1本で攻め続けてると、どうしても集中力が持たない。
そんな時、このブレードスピンリグは、スピナベ的な使い方の他にも、モチベーションを保つのにも有効なのである。(タックル2本の煩わしさはあるが。)
その後、やや荒れ気味のコンディションの中、河豚の猛攻に合いながらも攻め続けたが、完全にリズムを失い、心が折れてしまい、ゲームオーバー。
マイゲームを果たせぬまま、今年の夏に終止符を打つ事となった。
それでも得たものも少なからずもある。
確信…。本命のキジハタは、自分の思っている所に必ず居ると思える事。あと一歩及ばなかった、何か1つ足りなかっただけだと…。
悔しくも果たせなかった、マイゲーム。来年こそは、これを果たし、確かなクオリティーを得たいと心に誓い、
信念と共に自分のスタイルを貫き通して行けたらと思う。