<内容>
明治時代のとあるドヤ街、そこへ夜鷹の巣窟と呼ばれる木賃宿がある。
そこへ住むものは、皆がなにかしらの過去を抱えた女たちだった。
人殺しの噂がある元芸者くずれの鬼吉(間宮結)。
片目で捨て子の幼いお菊(小野莉世)。
知恵おくれだが無垢なる純粋な夜鷹りん(春矢つばさ)。
かたぎのまんじゅう売りだが彼女たちの斡旋係のしっかりもののお初(浅田遥)。
元旅役者だったが、なにかのきっかけで酒に溺れるようになったアルコール中毒の役者(天野麻優子)。
元貴族と本人は言っているがだれも信じてくれない令嬢(青山華歩)。
落ちぶれた職人の錠前屋(沼田大輔)と病で死をまつばかりの女房おたえ(藤井理代)。
酒好きなようきな靴屋の小僧(RANKO)。
いつものように騒々しい朝がくる。
そこへ姉の暴力から逃げているさよ(星野麻美)は
いつもなぜだかこの巣窟へ遊びに来ている。
実は姉の浮気相手の平吉(内田亮介)にあいたいが為か、
それともこの穴蔵のいき末を見守るためかは定かではない。
平吉は姉のとよにはそそのかされてはいるが
純粋な気持ちでさよのことが好きになっていた。
姉のとよ(SATOMI)は妹さよと平吉の事に気付き、
隙あらばさよに暴力、殴る蹴るの毎日だった。
とよの亭主の年老いた大家(かわさきひろゆき)も、とよと平吉のことがきがかりでならない。
とよの伯父である巡査(佐藤英一)も世間の噂、
三角関係をきにしていつもやってくる。
そんな時、旅の巡礼の老婆(今井里美)がこの夜鷹の巣窟へ現れる。
この老婆の出現によって翻弄されて行く登場人物たち。
今年4年目となる暮れのどん底。
リンホブディの激しく切ない音楽、綾乃テンの女たちの魂をもった踊り。
マキシムゴーリキーの人間とは何か?を問うこの戯曲。
いままさに彼岸花の美しさと恐さが入り乱れる舞台を背景に
日本の世紀のどん底がはじまる。
<読売新聞より>
皆さんはどんなイヴを過ごしてますか
華歩は昨日話した通り、お稽古です
では・・・HAPPYなクリスマスイヴを
~華歩~