私鉄時刻表研究、今回は東武時刻表平成28年3月26日号です。
基本データ
発行日:平成28年3月26日
発行:東武鉄道株式会社 鉄道事業本部営業部営業推進課
編集協力:株式会社交通新聞社
体裁:A5変形判、444ページ+カラー24ページ
今号は、野田線(東武アーバンパークライン)急行運転開始及び東上線Fライナー及び上りTJライナー運転開始に伴うダイヤ改正により発行されたものです。
今号の大きな目玉は、1994年発行の「東武時刻表第12号」以来約22年振りに東武東上線の時刻が掲載となり、久々の全線全駅掲載の時刻表となったことです。
それと引き換えに、前号で掲載されていた、直通相手の東京メトロ日比谷線・半蔵門線及び東急田園都市線の時刻は掲載取り止めとなりました。理由としては、東武東上線が掲載となり、同じように直通相手の東京メトロ有楽町線・副都心線、東急東横線及びみなとみらい線の時刻を掲載すると、ページ数が増えすぎてしまう(500ページ越え?)ためと考えられます。
内容を見ていくと、折込には本線系の停車駅案内と東上線の停車駅並びにTJライナーの案内が掲載されています。カラーページには東武アーバンパークラインの急行の案内と東上線上りTJライナーの各駅の乗車口案内が新たに掲載されました。なお、日光・鬼怒川方面及び伊勢崎・赤城・葛生方面の早見表は健在です。
本文では東武アーバンパークラインの掲載方法が変わり、上下線が一括掲載となり、岩槻・野田市・新鎌ヶ谷の着時刻及び春日部での本線特急乗り換え案内が廃止されました。東上線の掲載様式は、列車名及び行先が別枠で表示されていることや、越生線が下部に表示される他はポケット版の「東武東上線時刻表」に似た体裁となっています。
営業案内は、東上線に関する情報が追加されています。
実は、東武以外で有料で時刻表を発売している関東大手(京成・西武・小田急・東急・京急)は、全てB5判(JR時刻表・JTB時刻表と同じ大きさ)と大きさがそろっており、東武だけがサイズの小さい時刻表を発売していることになります。
来年3月には、本線系統では「Revaty」の登場により大規模なダイヤ改正があると予想されます。また、東上線系統でもダイヤ改正が予想されることから、1994年以来約23年ぶりにB5判の大型時刻表の発行を期待したいところです!
なお、創刊号から2004年発行までを纏めたページを作成しておりますので、興味がある方はご覧ください。
私鉄時刻表研究、次回は、本号の一つ前、「東武時刻表 平成26年夏号」を紹介する予定です。
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