44年前(1980)の今日、

原宿のホコ天に竹の子族が出現した。

カラフルで常識を突き破ったファッションに身を包み、

舗装に置いたラジカセから流れるロック、ジャズなどのリズムに乗り、

ファッションも思い思いであるように、

思い思いに踊りまくった。

時ならぬ集団の出現におじさんおばさんは、

目を丸くして足を止めた。

この日をスタートに、

原宿ホコ天に集う竹の子族は急激に増殖を続けて、

最盛期には3,4千人に達した。

僕は2回ほど見物にいった。

観ているうちにウズウズしてきて

手頃なグループに分け入って踊ったが、

メンバーには薄笑いで遇されたが、

排除はされなかった。

ヘンなおじさんと思われたんだろうね。

中学の2年生以上から高校2年生ぐらいまでが

竹の子族の主流だったかな。

暴走族は厳しい取り締まりで壊滅に向かい、

それに変わるエネルギーのはけ口が

竹の子族だったのか。

しかし、年齢層を高めつつ数年で廃れていって、

1980年代半ばには消滅状態になった。

ただ先鋭的で歌と踊りのレベルの高い

グループが竹の子族のくくりから飛び出し、

革新的な存在として光芒を放った。

その中で僕には一世風靡が強く印象に残った。

この血脈が現在のランペに流れていると思うのは、

僕の欲目だろうか。

竹の子族の名称は、

そのグループの多くが原宿の(ブティック竹の子)の商品で身を包んだ

ことに由来するという。

 

1980年は日本の自動車生産量が世界一になった年でもあった。