はっ!一歩踏み込む「仮説力」って重要なんだ
以前に、リッツカールトンの高野 登さんのご講演で、
おもてなしには、仮説力を育むことが重要というお話をされていました。
ここでいう仮説力は、
目の前の人が、何に困っていて、何をしようとしているのか?
相手の視点に立ち、
自分は、どんなフォローができるかを
仮説をたてて、考える力
のことです。
仮説力がない方が、おもてなしをすることは難しいということです。
私自身も、一歩を踏み込む「仮説」がたてられるか、たてられないかは、
例えふとしたワンシーンでも非常に重要なんじゃないかと思っています。
それも、最近こんな出来事があったので、さらに思いました。
自分の対応が正しいかは別として、仮説力があれば、もっと患者さんが喜んでくれたのかなと思った次第です。
薬局に、メガネを置いていないか訪ねてきた、ご高齢の方がいました。
ここでの対応の選択肢は次のような場合があると思います。
①ここは薬局なので、メガネは置いていないですねー。
②何かメガネがなくて困っているんですか?目が見えづらくなったんですか?
目の様子、事情を聞く。近くの眼科を紹介する
②まで考え、行動しました。
もっと、この方の視点にたったとき、そもそも、メガネ屋が近所にあるかどうかが分からなくて、聞きにきたことも目的なのだと解釈し、③の対応も思いつき、行動しました。
メガネ屋さんの情報を調べてあげて、メガネ屋さんが今日営業しているか電話で確認後、メガネ屋さんの地図をお渡ししました。地図を渡しても??な感じだったので、メガネ屋さんまで直接連れていってあげました。
何が正しいかは分からないですが、
一歩踏み込んだ、仮説力を鍛えることは重要なことだと思いました。
一歩踏み込めず、仮説をたてなければ、おそらく①で終わります。
もっと仮説力があれば、
もっと目の前の方が喜んでくれる対応ができたかもしれません。
ということで、高野さんの言葉を思い出し、
はっ!一歩踏み込む「仮説力」って重要だとしみじみ思いました。
仮説力を磨くには、
知識、経験、そして考える力なのかなと思います。
①を選んでも、すぐに人生においてそんなに大した差はないかもしれません。
ただ、長い人生において、こういった小さな選択肢の積み重ねを相手がより喜んでくれる方向に進めていくことは、やがて何らかの大きな差になるのではないかと思っている今日このごろです。