昨日の日経夕刊に、ウチの牧田さんの記事がどーんと掲載されていました
ドラフト2位で入団した昨季を、5勝7敗22セーブで終えた。
その功は、西武では1999年の松坂大輔(現レッドソックス)以来のパ・リーグ新人王という
形で報われた。
「言葉がでないほどうれしい。夢のよう」。
栄誉を喜ぶ牧田和久(27)の弁は素直で飾りがない。
きりっとした抑え投手がいないチーム事情で交流戦明けに先発からの転向を強いられたシーズン。
そこからリーグ4位のセーブを挙げ、最大借金15の最下位からレギュラーシーズン最終戦で
劇的なクライマックスシリーズ(CS)進出を果たしたチームの原動力になった。
早いテンポで直球とスライダー、シンカーなどの変化球をぽんぽんと投げ込む
度胸満点のマウンドさばき。
「いかに打者のタイミングを外すか。」に、この下手投げ右腕は執着する。
緩急を使った投球がひときわ目を引いたのが、
プロ初勝利を新人一番乗りの完封で飾った5月6日の楽天戦(Kスタ宮城)だった。
球界を代表する右腕の田中将大に投げ勝ち、4番の山崎武士(現中日)を3打席連続三振に。
七回無走者の場面。
虚を突くクイック投法で投じた高めの直球が、山崎のバットに空を切らせている。
「1年生のくせにあんなの使いやがって。百年早い」。
打者と投手との呼吸を無視した。
゛マナー違反〟をなじる大ベテランの腹立ち紛れの言い分に、この新人は取り合わない。
「ああいう投球を見せないと抑えられませんから」。
穏やかな口ぶりの中に芯の強さをのぞかせる。
「力勝負はできない」の言葉と裏腹に、
下から浮きあがるような130キロ台前半の直球で差し込み、
打球を詰まらせることもできる。
秘訣はリリースの工夫にあるという。
「同じ真っ直ぐでも、抜いて投げるのとちょっと強めに指先で切るもの、
普通に投げるもので3球種。
打者のバットを振る感じで見て使い分けたり」。
直球を速く見せる細工をあちこちに施し、打者を幻滅する。
開幕から先発ローテの一角を占めたが、6月下旬、
渡辺監督に抑えの転向を打診された。
社会人を経てプロ入りした遅咲きの身。
「即戦力としてローテに定着」の気負いがあった。
その青写真を破られて戸惑いはしたものの、強心臓を買った監督の
「おまえしかいない。おまえで打たれたら仕方ない」のことばが迷いを解いた。
疲れのたまった8月に3度の敗戦を経験。
そこから盛り返し、9月以降は救援失敗ゼロ。
4位からの逆転でCS進出を決めた最終戦、締めくくりのマウンドに立っていたのも牧田だ。
抑え投手として乱高下を味わった1年を終え、2年目は再び先発として挑む。
ロッテの渡辺俊介とともに、今の日本のプロ球界では2人だけという下手投げ。
渡辺やかつての大投手、山田久志(元阪急)のフォームをまねしたこともあったというが、
「体に合わず、肩とかいろんなところが痛くなったのですぐにやめました」。
自己流で磨き上げてきたサブマリンの誕生は、高校時代にまでさかのぼる。
(敬称略)
というものでした。
ライオンズファンなら、皆さん知っている内容でしたが…(‐^▽^‐)
大きく取り上げてくれると嬉しいものです。
今年は、先発で躍動するマッキーが楽しみだなぁ~~~♪