日時： １１月１４日（土） ２時～４時３０分
講師： 長谷川 晃 氏
大阪大学名誉教授、２００８年度日本学士院賞受賞
http://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2008/031201.html#hasegawa
話題： エントロピーの法則と生命現象
本論文では物理学における因果関係、非線形現象､エントロピー増大の
法則について簡単な紹介をし、これを基にして生命現象をエントロピー
の法則の立場から論じる。生命は周囲からネゲントロピーを取り入れ、
増加したエントロピーを体外に排出することにより、維持されている。
地球規模では生命を維持しているネゲントロピーの流れは太陽光から得
られ、増大したエントロピーは地球からの黒体輻射の形で宇宙に放出さ
れている。人間が一日に必要とする蛋白質の量をDNAと細胞の再
生によって失われる情報量のエントロピーから求めると、妥当な結果が
得られる。
場所： 京大吉田南総合館北棟 ２５号室
（京大時計台前正門の南向い側の門より入り、
南へ向かって真正面の建物の右手２階)
講演資料：
http://www.kagakucafe.org/hasegawa091114.pdf