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「配当金」は、企業の剰余金の一部から、株数に応じて株主に分配される企業の株主還元の1つです。

例えば、1株あたりの配当金が10円だとすると、100株持っていれば1,000円の配当金が企業から支払われることになります(税金は考慮していません)。そして「配当利回り」は、一株当たり年間配当金が株価に対して何%に相当するかをみるものです。

株価低迷時など値上がり益が期待しづらい投資環境では、この「配当利回り」が注目される傾向が見られます。また、為替動向が円安傾向にある場合には、米国株式などへ投資し、配当と為替差益の2つを狙う、といった活用方法も検討できます(ただし、為替動向が円高傾向に動くと為替差損が生じるおそれがあります)。



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連続増配には利益を伸ばすことが必要
「配当利回りの高さ」だけではなく「長期間にわたり連続配当を続けている企業」にも着目してみましょう。

米国では、長期間にわたり連続増配を続ける企業、それも世界的なブランド力を有する大企業が多いというのが特徴の1つです。中には、57年連続増配という企業まで存在するほどです。

企業が長年にわたり毎年増配を続けるためには、技術力やブランド力で配当原資となる利益を着実に伸ばしていくことが必要です。
成長性を考慮した銘柄選別の材料に
例えば、下図の「S&P500配当貴族指数とS&P500指数の比較」をみてみましょう。「S&P500指数」は米国経済主要産業の代表的な500社で構成する時価総額加重平均型の株価指数です。

一方、「S&P500配当貴族指数」は、「S&P500指数」の構成銘柄の大型銘柄(浮動株調整後時価総額30億ドル以上)のうち、25年以上連続増配している企業の中から、特定のセクターの銘柄に偏らないように考慮しながら、銘柄が最低でも40社以上となるように選出されている指数です。

この2つの指数を比較すると、S&P500指数は2007年の過去最高値を更新していないのに対し、S&P配当貴族指数は、すでに2007年の最高値を更新していることがわかります。

つまり、長期間にわたり連続増配する企業は、それだけ利益が成長している企業、という側面も持っているといえます。

そのため、安定性だけでなく、成長も加味した銘柄選別を考慮する材料になると考えられます。




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【縦軸】2000年1月3日=100とする指数
【横軸】日足(2000年1月3日~2012年11月30日)
(注)「S&P500配当貴族指数」とは「S&P500ディビデンド・アリストクラッツ指数」のこと。
(出所)S&P、トムソンロイターより野村證券作成




2012年11月30日終値
時価総額100億米ドル以上の企業の高配当ランキング

1位 エクセロン  6.14%

2位 AT&T  5.15%

3位 アルトリア・グループ 4.93%

4位 ベライゾン・コミュニケーションズ 4.56%

5位 サザン 4.46%

6位 インテル 4.44%

6位 ロッキード・マーチン 4.44%

7位 アメリカン・エレクトリック・パワー 4.40%

8位 ブリストル・マイヤーズ スクイブ 4.16%

9位 イーライリリー・アンド・カンパニー 3.99%

10位 イーアイ・デュポン・ドゥ・ヌムール 3.94%

11位 ヒューレッド・パッカード 3.87%

12位 メルク 3.79%

13位 ダウ・ケミカル 3.77%

14位 フィリップ モリスインターナショナル 3.51%

14位 ファイザー 3.51%

15位 ジョンソン・エンド・ジョンソン 3.44%

16位 ハインツ 3.40%

17位 レイセオン 3.37%

18位 シェブロン 3.32%

19位 マクドナルド 3.29%

20位 ゼネラル・エレクトリック 3.21%

21位 エマソン・エレクトリック 3.20%

22位 P&G(プロクター・アンド・ギャンブル) 3.16%

23位 マイクロソフト 3.11%

24位 アボット・ラボラトリーズ 3.09%

25位 フリーポート・マクモラン・カッパー&ゴールド 3.04%



米国では、長期間にわたる連続増配を続ける企業が多数存在します。
ここでは、2012年時点で28年以上連続で増配する企業にのうち、トップ20銘柄をご紹介します。


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(注)下表の銘柄リストより、配当利回りが2.5%以上の時価総額上位5銘柄を選定。
(出所)2012年10月8日時点。ブルームバーグより野村証券エクイティマーケティング部作成。


米国の連続増配企業(2012年初め時点)

1位 57年連続増配 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) (日用品)  ティッカー:PG

2位 54年連続増配  エマーソン・エレクトリック       (電機)   ティッカー:EMR

3位 52年連続増配  3M                 (コングロマリット) ティッカー:MMM

4位 49年連続増配  ロウズ・カンパニーズ    (小売)  ティッカー:LOW

5位 48年連続増配  コカコーラ           (飲料)  ティッカー:KO

5位 48年連続増配  コルゲート・パルモリブ   (日用品) ティッカー:CL

5位 48年連続増配  イリノイネットワークス   (工具)   ティッカー:ITW

5位 48年連続増配  ジョンソン・エンド・ジョンソン (医療機器)  ティッカー:JNJ

9位 39年連続増配  ペプシコ            (飲料)  ティッカー:PEP

9位 39年連続増配  ターゲット   (小売)  ティッカー:TGT

11位 38年連続増配 アボット・ラボラトリーズ (医薬品) ティッカー:ABT

12位 36年連続増配 アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド (穀物) ティッカー:ADM

12位 36年連続増配 コンソリデーティッド・エジソン (電力) ティッカー:ED

12位 36年連続増配 キバンリー・クラーク  (日用品)  ティッカー:KMB

15位 35年連続増配 オートマチック・データ・プロセシング  (データサービス) ティッカー:ADP

15位 35年連続増配 ウォルグリーン   (小売)  ティッカー:WAG

15位 35年連続増配 ウォルマート・ストアーズ  (小売)  ティッカー:WMT

18位 34年連続増配 マクドナルド   (レストラン)   ティッカー:MCD

19位 33年連続増配 メドトロニック  (医療機器)  ティッカー:MDT

20位 28年連続増配 エクソンモービル  (石油)  ティッカー:XOM

20位 28年連続増配 エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ  (化学)  ティッカー:APD

連続増配ランキングと高配当ランキングの両方に名前が載っている企業があります。

プロクター・アンド・ギャンブル

エマーソン・エレクトリック

ジョンソン・エンド・ジョンソン

アボット・ラボラトリーズ

マクドナルド

以上の5企業です。

50歳以上の方の投資、年金運用投資に最適な投資先だと思います。

20代、30代、40代の方はどうしましょう??

始めからエクセレント・カンパニーを若いうちから買って、毎年増配で配当再投資をすれば億万長者??

問題は30代、40代ですよね。。

10年に一度株の暴落があるという前提で考えれば、10年に1度、暴落前は株高と言えるので、ちょっとリスクあるけど他の株で資産をつくってエクセレント・カンパニーへ投資して優雅な老後を狙うか・・・。

それか、新興国のオリンピックを狙って、開催国の五輪特需で資産を大きく膨らませた後にエクセレント・カンパニーへの投資が最適なのか・・・・。

ふむ。。たいへん難しいテーマですな。。