場の視点 「組織の一体感」
では、
「一体感 」は、どこに宿るのか?
一体感は無形だが、人が集まる場に宿り醸成される!
ここでは組織の一体感を例に「場の視点」からお伝えしよう。
よくまとめられた本として「場の理論とマネジメント」がある。
そこから以下を抜粋紹介したい、、、
「いくら経営の側が努力をして場という舞台の設定の努力をしたとしても、
彼らが場での情報的相互作用に参加しようとする積極的な意欲を持てる
状況でない限り、本当に機能する場は生まれてはこないだろう。」
「そうした場の相互作用への参加意欲という要件を組織のメンバー個人が
きちんともつためには、個人の側も、組織の側も、備えるべき基礎条件がある。」
▼個人と組織の基礎条件
図の一番上にある「連帯欲求」というのがここで言う「一体感」である。
この本を、場から生まれる「組織の一体感」を表す上で引用しているのは、
●場=組織の一体感は「個人」から始まる
●「個人」が連帯=一体感の欲求を持つことから始まっている
この2点を著者が押さえているからだ。
逆説的に考えればこの2点が重要であることはすぐ分かる。
●人格を持たない組織が起点となって一体感を醸成することはない!
●他者との連帯=一体感の欲求を持てない「個人」は場に参画しない!
門田は仕事柄、経営者や研修講師・ファシリテーターなど話をする機会が多いが、
この2点を理解している人は少ない。
また理解していてもこの2点を実働へ落とし込むことができる人はさらに少ない。
それは何故か?
■森(組織)を見て、木(個人)を見ていない!
結果的には木が集合した森が素晴らしくなってもらいたい。
目指すゴールは同じだが、素晴らしい森をつくるという原理から取り掛かれば
一本一本の木にとって成長しにくい場となってしまうのだ。
■連体=一体感の欲求を持っているのが当たり前!
個人が組織に属すことと、連体=一体感の欲求を持つことはイコールではない。
「それなら辞めろよ!」という意見が聞こえてきそうだが、その考えはよく分かる。
線引きするなら門田も同意見の年代だが、それを前提にしたとき一体感は築けない。
場の視点「組織の一体感」は、
企業という組織の原理からではなく、個人という最小単位の組織をないがしろにしない。
それが組織で一体感を築き醸成する秘訣である!
門田政己
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