企業視点 「組織の一体感」 | 人財の育成に関わり人と組織を活性化する『門田道場』

企業視点 「組織の一体感」

いま、

企業で一番「一体感 」を求められているのは『パナソニックグループ』だろう。


特に今回の震災の影響ではなく、

去年から「合併」「統合」「新戦略」「リストラ」という記事が後を絶たない。


▼日経 2011.4.30

営業教育に関わり「人」と「組織」の成長&活性化を支援する 『門田道場』


なぜ、

「いま企業で一番、一体感が求められている」会社がパナソニックグループなのか?


理由は3つある。

■第一に、企業規模

■第二に、部門×拠点

■第三に、出入りスピード


順を追って説明しよう。


■企業規模

 現在、パナソニックの連結従業員数は 38万 5,000人(2011年9月時点)。

 例えば、トヨタ自動車は 31万 8,000人

 例えば、日立製作所は 35万 2,000人

 お分かりの通り、製造業として世界でも例のない規模である。

 人数が多ければ多いほど一体感は醸成しにくい。


■部門×拠点

 現在、パナソニックグループでは世界に350ヶ所ほどの生産拠点があり、

 製品や部品の総品番は500万点ある。いったいどれだけの部門数なのか?

 門田は、部門と拠点を越え一体感を醸成するための方程式を持っている。

 【部門平均人数×部門数×拠点数=2桁】 これが管理職1名がマネージメント

 できる円滑値である!

 これが1桁になれば利益を圧迫し、3桁になれば生産性を圧迫する。


■出入りスピード

 パナソニックグループが公表する組織の再編計画は、2012年1月までに

 枠組みを構築し同時に組織力(=一体感)を発揮できるよう様々な施策を行うとしている。

 それまでに少なくとも3社(パナソニック、パナ電工、三洋)を統合し、さらにはその過程で

 「生産拠点の1~2割削減もあり」を実行していくだろう。

 残された時間が1年ない状態で、グループ内の給与格差2割を抱えながら一体感を

 醸成するのは至難の技だ!これでは得られるはずのグロスメリットを逃してしまう。


以上の3つが一体感急務に限った話ではないが、少なくとも企業側として

この3つが組織の一体感を醸成する上で阻害要因になることは覚えておきたい。



門田政己



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