奔放な恋愛を楽しむも仕事が長続きしない妹マギーと、有能な弁護士だが恋愛下手な姉ローズ。対照的な姉妹の葛藤を描いた作品で、監督はカーティス・ハンソン、主演はキャメロン・ディアスとトニ・コレット、共演はシャーリー・マクレーン、マーク・フォイアスタイン等です。

（2005年度：アメリカ）

何を隠そう僕は現役ハリウッド女優ではキャメロン・ディアスが好きです。彼女はキュートなルックスとナイスバディーが魅力的で、アイドル女優に見られがちですが、演技も決して下手ではありません。てか、そこそこ上手い方じゃないですかね。過去には大きい賞（ＮＹ批評家賞）も受賞してますし…。でも、出演作はバカ映画が多いです。それが僕の簡単なキャミー評です。

本作には多少のお色気シーンと下ネタもありますが、キャミー主演作にしては至って真面目に作られています。マギーは姉ローズに迷惑を掛けっぱなしで、挙句の果てには姉の恋人を寝取ってしまう始末。そんな小悪魔もお祖母ちゃんと暮らし、老人ホームで働くことにより人間的に成長していく姿が描かれ、新しい恋人ができたローズの「恋愛成長物語」も並行して描かれていきます。靴は人となりを鮮明に表す道具だと何かで聞いた記憶がありますが（靴屋の宣伝コピーだったかな？）、自分に合った生き方を靴に喩えた「イン・ハー・シューズ」というタイトルが秀逸です。主役の二人と共に、お祖母ちゃん役のS・マクレーンも良い味出してます。派手さはありませんが、ハートフルな人間ドラマの秀作です。

（別サイトに投稿したレビューを引用）