分子栄養学実践講座 症例検討会レポート | 「なんか体調わるい、、、」と感じたときに読むブログ

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このブログでは「Next Helth Care」をテーマとして、最新の健康情報を提供します。情報源は、書籍、インストラクターを務める分子栄養学実践講座などから。

昨日、分子栄養学実践講座の症例検討会
に参加してきました。

内容をレポートします。


ナチュラルハイジーンについて
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ナチュラルハイジーンの食生活を実践し、
「カビ」に多く感染している方が
私のグループの中で2人いらっしゃいました。

ナチュラルハイジーンは、
基本的には、肉は食べない。
フルーツはいくらとってもよいという食事法です。

生食をすることで、加熱により失われる
酵素を取り入れ、消化に負担をかけないことを
目的としているようです。

ただ、その結果として、
カビの餌となる糖質を多く摂取したことが
体内でカビが増殖した原因と考えられます。


お二方とも血液検査の白血球像に特徴があって、
好中球が50程度と低下し、
リンパ球が40程度に上昇していました。

白血球像は感染を診断する上で、
必ずチェックするポイントです。

一般に、好中球は通常60前後から
上昇で感染を示し、
下降で感染の低下を示します。

また、リンパ球は通常30前後から
慢性感染で上がってきます。
好酸球も上昇で慢性感染を示します。


また、このお二人は、
ナチュラルハイジーン食の影響で発生した
カビによって便中の食物繊維が発酵し、
便中のpH値が基準値以下に下がっていました。


私がいつも主張していることは
栄養素をバランス良く摂取することが
重要
ということです。

ですので、「○○主義」といった
ある種の思考停止状態は危険と言っています。
例えば、菜食主義、肉食主義、過度の糖質制限などです。

危険な理由は、その食事法が間違っていたとき、
極端であるほどリスクが高いからです。

この場合も、過度の糖質によって、
体内のカビが増殖してしまったと考えられます。


そもそも日本食では漬物、納豆などの
発酵食品を摂っていますし、
ネギや大根おろしの酵素たっぷりのトッピングもあます。

酵素が足りないというナチュラルハイジーンの理論は、
日本人には合わないように思えます。

安易に「○○食事法」「○○主義」などに
傾倒するのはリスクが高まるという例だと思います。



総コレステロールの基準値について
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コレステロールの基準値の220というのは
低過ぎるという意見がありました。

そこで、ネットでいろいろ調べてみました。

これまでは、高コレステロールは動脈硬化を招き、
結果として脳梗塞や心筋梗塞の原因と言われ、
総コレステロール「150~220mg/dl」
を超えると高コレステロール血漿と診断され、
薬を処方されてきていたそうです。

ところが、この220未満という正常値に
医学的根拠はなく、
たとえば閉経後の日本人女性は55%が
220を超えるそうです。

この基準だと閉経後の女性は半数以上が
病気ということですね。

また、元々の基準値は
「130~250mg/dl」であったのが、
いつの間にか変更されていたそうです。


また、そもそも高コレステロールが
動脈硬化を招くというのも最新の医学では
否定されていますね。

問題は総コレステロールの増加ではなく、
悪玉コレステロールが活性酸素によって
酸化されることによってできる
「酸化変性LDL」が問題です。

悪玉コレステロールの酸化を減らすことが
重要なのですね。

悪玉コレステロール自体も問題ではありません。
その酸化が問題ということです。
この「悪玉」という名前も良くないですよね。

そのためには、抗酸化物質を多く含む
野菜を多く摂取することが有効です。


「基準値」というのは参考にならない
ところがあるようです。



例えば「高血圧」の診断も、
血圧が上がるのは高齢化では正常な
生理作用だそうです。
にもかかわらず、基準値を下げることによって、
病人が増え、血圧を下げる薬が売れ、
製薬会社は儲かる構造があるようです。

その結果、助かる人が増えればいいですが、
逆に薬の副作用が原因でガンになり、
亡くなる患者の方が多いという報告もあるそうです。


コレステロールも似たような構造があるのかもしれません。


すべての基準値を否定するわけではありませんが、
中にはこの総コレステロールや血圧の基準のように、
医学的根拠が明確でないものもあるようです。

自分の症状や他の検査結果
(フードアレルギーや重金属検査、腸内検査など)
と照らし合わせ、
無用な薬の処方は避けたいところです。


少し脱線しますが、
大量の薬の処方で、肝機能障害を起こし、
さまざまな不調の原因となっている
患者さんの血液データが見られました。

対症療法というのは結局いたちごっこで、
その症状を抑えたら、その副作用で
他のところに悪影響を及ぼすことが本当に
多く見られます。

患者としては良くなりたい、
その一心で薬を飲みますが、
それが本当に逆効果で、可哀想になるほどです。

ですので、なるべく自然に、バランスよく、
薬やサプリに頼らず治していきたいというのが
私の考えです。

薬だけでなく、サプリメントについても、
カルシウム過剰摂取による骨粗鬆症や
ビタミンE過剰摂取による骨粗鬆症など
デメリットを内包している場合もあるのです。

ナチュラルハイジーン食事法もサプリメントも同じです。

サプリメントは一つの栄養素だけを抽出して
摂取することができますが、
バランスは非常に悪いものです。
ナチュラルハイジーン食事法も結局バランスが
良くないのだと思います。

糖質過剰になって、体内にカビが繁殖したりします。

次に「鉄サプリの補給」について書いていますが、
これもまた、「対症療法型栄養療法」による
デメリットを内包している可能性があるかもしれません。



鉄サプリの補給について
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ヘモグロビンが低下している中で、
鉄サプリを補給することはNGな場合がある。
鉄は感染源であるカビの餌になる。

感染するとヘモグロビンを下げることは、
人体に備わっている防御本能。

若い女性がヘモグロビンを下げるのは
妊娠に備えるため。
なので、鉄のサプリは使わない。

という貴重なご意見がありました。


すこし情報不足でまだちゃんと考察できていませんが、
これが本当なら貧血で鉄サプリを処方されている
女性は逆効果の可能性があるということだと思います。

確かに月経があれば貧血になることは、
一見して当然の作用のように思えるのに、
そこに人工的に鉄サプリを補給することは、
どこかで不自然な作用が働いている
可能性もありますよね。

またレポートしたいと思います。



重金属のデトックスについて
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重金属のデトックスで最新の方法は、
腸内環境の整備を先にすることだそうです。
特に便秘などがあると、毒が排泄されづらい状態ですので、
改善しておくことが前提となります。

最大の排泄器管である腸が整っていないと、
うまく排泄できないというのは当然のように思えますよね。

ただ一方で、腸内環境を先に整備してしまうと、
体内で有機水銀を無機水銀に変えて無毒化
している働きをするカンジダを除菌することになるので、
危険だとする意見がこれまでの定説でした。


カンジダ菌が体内で増殖するのは、
ある意味有機水銀の毒性から身を守るための
人体の防御作用ともいえます。

ですので、先にカンジダを除菌して
腸内環境を整えるのではなく、
水銀を最初に取ることが重要という考えです。


このようにキレート治療では、
大きく二つの考えがあるようです。


私の場合は、最初に腸内を整え、
カンジダを除菌してから
水銀のキレートを行いましたが、
特に毒性が増して体調が落ちたということは
ありませんでした。

以前より体調は全然良いです。
立ちくらみはなくなり、食後の猛烈な眠気もなくなり、
思考もスッキリして仕事もできるようになってきました。
以前とは明らかに違います。

水銀を排泄できたのも、
カンジダ除菌をして腸内環境を整えたから
できたのだと納得もしています。


ただ、体内に蓄積している水銀の量や
カンジダ菌の増殖情況によっては、
最初に大量のカンジダを殺してしまうと、
それまでの体内のバランスを一気に崩す
可能性があるかもしれません。

難しいところですね。

私はあまり考えずに先生に言われた通りやり、
結果的に問題なかったですが、
体調の変化に気をつけながら、
慎重に進めたほうがよさそうです。



以上


分子栄養学・栄養療法で副腎疲労症候群 うつ 不眠症 自律神経失調症 社会不安障害を克服
症例を発表させてもらいました。



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