今日昼過ぎにランニングを終えて、
部屋に戻ると、電話が鳴った。
元彼からだ。
もうあれからずっと連絡は取ってなかったが、
「今、時間ある?」
と言われ、訳が分からずいつもの場所へ。
途中ほんまに来るんかなぁと考えながら、
ふと待ち合わせ場所に目をやると、
確かに。
いつもと変わらず、”あの人”はそこにいた。
”久しぶり。どしたん?”
よそよそしい感じで、時間だけが流れる。
たった数ヶ月間だけ会わなかっただけやのに、
少し距離を感じ、寂しかった。
やっと働き始めた事。お互いの最近の出来事。
たわいもない話は続く。
沈黙のあと、
2、3秒して、ぽつりと元彼が口を開く。
「いや、伝えようか伝えまいか迷ったんやけど…」
”ん?どしたん?”
「いや、やっぱやめとくわ。」
”そんなんー、ここまで来てそれはないやん。”
「いや、実はさ…。
転職が決まってん。」
”えー!凄いやん!
私の場合約1年かけてやっとこさ今の会社やのに…、おめでとう!!!”
前に聞いた時は、忙しい時は
朝9時から翌朝の2時迄の激務でお昼もきちんと取れないと言ってて、
身体もしんどいと言っていたので、
本当に良かったと思った。
次の一言を聞くまでは。。。
「いや、それがさ。
今月に今の会社辞めて、1月から埼玉に行く事になった。」
さっき迄良かったって思ったのに…
言葉が出ない。
またいつもの余計な涙も出てくる。
”うそやろ?”
「いや、これほんま。」
元彼はずっと実家暮らしで、
地元が好きなイメージだったので、転職先も地元だと思い込んでいた。
もちろん、”元彼。”
なので、元彼からしたら、
とりあえず言っておこうという気持ちで私に言ってくれたのかもしれない。
でも、私からしたら。。。
1ヶ月後、いや1ヶ月もない。
もうずっとずっと遠くの人になっていく。
転職先が決まって良かった、ほんとに良かったよ。
でも、淋しいし、辛い。 離れたくない。
こんな事、
絶対言えなくて、
ずうずうしい事やけど。
ほんまは”行かんとって。” そう思う自分がいる。