ギターで思い出した。

さだまさしが知人の息子さんの結婚式に招待され、

わらかしてくすぐる彼流のスピーチをこなしたあとで

知人のリクエストであった「秋桜」を

しみじみと歌いだしたそうな。

歌っている最中、高砂席のほうから

涙ぐんでいるどころではないすすり泣きが聞こえてきて、

歌いながらそちらに目を向けると

新婦が突っ伏して泣いている。

(あ、曲選間違えたかな…)と内心うろたえながら

それとなく会場を見わたすと

新婦の友人、新婦側の親族と思しきかたがたが

みんなぼろぼろ泣いている。

歌い終わったあとのどよーんと盛り下がった雰囲気に

心からすまない気持ちになってしまったそうな。

あとで聞いたのだが、新婦の生みのご母堂は

数年前に他界されていて

母親席にいた方は後妻さんだったそうで。

こりゃさだまさしの罪じゃなくて

新郎の親の配慮不足だよなあ。