今日は故障した中国製真空管アンプ
【雅琴YAQIN MS-300B】を修理しました。
朝イチで昨日定休日でガッカリした電子パーツ屋に行きます。
欲しかったパーツが無事に手に入りラッキーでした。
通販だったら面倒だったからなぁ。
帰宅して早速修理に取り掛かります。
まず基盤を確認すると整流管からすぐ繋がっているコンデンサーから
電解液が漏れているのが確認出来ます。
この液が蒸発して異臭&発煙したのでしょう。
隣の同じサイズのコンデンサも分かり辛いですが頭部が若干膨らんでいます。
これも劣化しておりますので、同時交換します。
また、裏側には抵抗が付いていました。
整流部についているコンデンサには電源を切った後に、電気が残ってしまいますので、
それが悪影響を出さないように電気を消費させる為の役割です。
この抵抗も茶色く変色しておりますので
今回一緒に交換しました。
作業には安全第一でゴム手袋をしています。
細かい作業には不向きですが感電するよりはマシですね。
ハンダごてで古いパーツを取り外し、新品に交換します。
交換自体は楽しい作業なのですが、
基盤を元の状態に戻す作業がめんどくさいです。
この辺は作業性を良くしたいものですね。
一応、すぐにコンデンサーが再度故障しても修理しやすいように、
足を長く浮かせた状態でハンダ付けしました。
これなら、裏側にしなくても新品に交換できます。
まぁ、その前に原因を解明するべきですが、
今回の原因はたぶん加熱によるコンデンサの殉職という理由でしょう。
また、今回面白い発見と言いますか、
中国製品の裏側を見てしまいましたね。
実は、アンプの裏側を開けた時にはコンデンサなど
日本ケミコンのいわゆる「信頼製品」が全て使われていると判断していました。
だが、今日買ってきた同じ品番のコンデンサと見比べてみると・・・
画像の通りフォントやマークに違いが見られます。
そうです。偽物です。
噂には聞いておりましたが、まさか自分のアンプにまで使われているとは思ってもいなかったですね。はっきり言って、今日買ってきたコンデンサだって安いんです。
1個200円もしないパーツなんです。
それなのに、偽物を使われているんです。
きっともっともっと安いんでしょうね。
しかも、偽物は微妙にサイズが小さいです。
コンデンサとしの容量も小さいと判断できます。
怖い怖い。なんと言うことでしょう。
そのうち、また調子悪くなって修理する事になったら、
基盤上のコンデンサは全て「本物コンデンサ」に交換してみようと思います。
ネットで調べていたら、本当かデマか分かりませんが、
笑えるような画像を発見したので載せてみます。
今回のアンプ故障事件も、もしかしたら偽物コンデンサだったので、
こんなに虚弱だったのかもしれません。
ちなみに、タイミング的に疑われていた整流管GD274Bの火花についてですが、
詳しい方に見てもらった所「異常無し!」と判定して頂きました。
この程度の火花は気にする必要は無いようでした。ヨカッタヨカッタ。
そしてドキドキの点灯式です。
緊張する一同が見守る中、
「3」「2」「1」「点火!」の合図でスイッチON!!
無事に爆発もせず、異臭&煙も無く安定しております。
今回の修理で基盤や配線など、かなりイジリましたので
不安もありましたが、途中途中の状況を撮影しておきましたので、
間違いなく元に戻せたようです。
これでまたアンプに愛着が湧いたのでした。
おしまい♪